2004 Fiscal Year Annual Research Report
両大戦間期交通・運輸史に関する総合的研究-都市交通と物流-
Project/Area Number |
15330071
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 恵一 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (00267387)
三木 理史 奈良大学, 文学部, 助教授 (60239209)
藤井 秀登 明治大学, 商学部, 助教授 (90308057)
大島 久幸 高千穂大学, 経営学部, 助教授 (40327995)
松本 和明 長岡大学, 産業経営学部, 専任講師 (20320880)
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Keywords | 両大戦間期 / 都市交通 / 貨物輸送 / 旅客輸送 / 小運送 / 交通調整 / 鉄道 / 自動車 |
Research Abstract |
平成16年度は、15年度における調査・研究を踏まえて、さらに本研究の課題に迫るべく、夏休みを中心に資料調査を実施し、研究会も年に8回ほど実施することができた。とくに、物流(小運送)や交通調整関係の研究に一定の進展がみられた。 資料調査では、宮崎県、富山県、愛知県、石川県、京都府などの文書館や図書館に所蔵される各府県の交通関係資料を収集した。とくに、富山県では交通調整関係の資料を収集することができた。これまで、交通調整関係の資料は、東京や大阪など大都市のものに限られていたが、地方都市における交通調整関係の資料を収集できたのは大きな収穫であった。 交通調整関係では、国立公文書館の資料も収集した。富山県は、富山地方鉄道を中心に交通調整が実施されていくが、その関係の資料を大量に収集することができた。また、東急電鉄関係の資料も収集した。交通博物館の所蔵資料も引き続き調査したが、とくに「長崎惣之助文書」を調査・収集した。物流関係では、日本通運の図書館や博物館に所蔵される資料を調査・収集した。 資料の公刊も本研究の課題としているが、平成16年度には前年度に引き続き丸善出版から『戦間期都市交通史資料』(野田正穂・老川慶喜編)の「旅客輸送編」と「貨物輸送編」を刊行し、本研究の代表者と分担者が解題を執筆した。 研究会では、「戦時貨物自動車運送事業における市場の組織化」「目黒蒲田電鉄の経営-池上電鉄合併前まで-」「鉄道と小運送との依存関係の形成」「生駒山宝山寺の門前町と大阪電気軌道」などの研究報告のほか、前述の資料の解題に関する報告、鈴木勇一郎著『近代日本の大都市形成』(岩田書院、2004年)の合評などを行った。
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Research Products
(13 results)