2005 Fiscal Year Annual Research Report
トレーサー内蔵ペレットを用いたイメージング計測による粒子輸送研究
Project/Area Number |
15340201
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
須藤 滋 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (50142302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 国憲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (70126861)
尾崎 哲 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (50183033)
武藤 貞嗣 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (40260054)
田村 直樹 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (80390631)
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Keywords | トレーサ内蔵ペレット / TESPEL / LHDプラズマ / 粒子輸送 / 粒子拡散 / 電場効果 |
Research Abstract |
プラズマにおける粒子の振る舞いをイメージング観測すること目標として、粒子輸送を高い精度で計測する手法、即ち内層が元々プラズマ中に存在しないトレーサ粒子で,その外側が別種の固体(代表的には水素と炭素の化合物であるポリスチレン)であるようなトレーサ内蔵固体ペレットを用いて、トレーサの局所的計測を行うことにより、高精度の粒子輸送観測を行い、また輸送コードとの比較により、粒子輸送の物理解明を行うことを目的として実験を行っている。具体的には、比較的低価数のトレーサを用いて荷電交換再結合光分光法(CXRS)により観測し、特に真空紫外領域(VUV)での良好なS/N比を持つ観測法を開発して、2次元観測への基礎を築くこと、及びチタンなど比較的価数の高いトレーサを用いて真空紫外域のライン光やX線パルス波高分析器(X線PHA)などを用いてトレーサ粒子の追跡を行うなど最適な手法確立を目指している。これらの目的のため、スループットの大きい真空紫外領域分光器の改良を行った。真空紫外領域における荷電交換再結合光計測法の総合的な評価は次年度の重要課題となっている。このVUV分光システムについては米国Johns Hopkins大学のD.Stutman博士らとの共同研究により引き続き進めている。また、チタンのトレーサを用い、X線PHAを用いたトレーサ挙動の観測を行った。プラズマパラメータに応じた特性、特にプラズマ中の電場による違いで粒子の拡散に差が見いだされるなどの成果を得た。また、トレーサ粒子の局所供給が可能なTESPELの特徴を活かしたTESPELによる磁気島中への不純物入射実験では、不純物トレーサが磁気島中に入射されたと考えられる直後の様子をトモグラフィー像により確認することができ、磁気島中でのトレーサ粒子の滞在時間が比較的長いことが観測されている。
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Research Products
(2 results)