2003 Fiscal Year Annual Research Report
定期借家方式による民家再生システムの実用化に関する研究
Project/Area Number |
15360322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中園 真人 山口大学, 工学部, 教授 (60164208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 香織 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (20322349)
中村 安弘 山口大学, 工学部, 教授 (20029268)
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Keywords | 定期借家 / 伝統民家 / 改修保存 |
Research Abstract |
(1)空家活用システム及び民家再生事例の収集(分担:中園) 全国の空家活用システムの事例収集・ヒアリングを行い、データベースを構築した。また定期借家方式による民家再生事例として、島根県・山口県を対象に契約方式・リフォーム内容・住まい方等の詳細調査を行い、データの収集分析を行った。 (2)伝統民家の耐力壁実験と固有周期データベースの構築(分担:藤田) 伝統的木造住宅の構造性能改善効果を適切に評価するため、伝統的工法(落とし込み板壁)による柱・梁・軸組みとこれに板壁落とし込んだ耐力壁について、6体の水平繰り返し加力試験を実施し、板壁の耐力、変形性能を実測した。また立体解析が可能な詳細な伝統民家の構法・構造部材の実測調査と常時微動計測を行い、立体解析のためのデータ収集を行った。 (3)伝統民家の断熱性能評価(分担:中村) リフォーム実験住宅の断熱改修室(DK)及び天井高の高い畳居室(続間座敷)の床下・居室・天井裏の年間連続熱環境測定を行いデータベースを蓄積した。また山口県産業技術センターの実験設備を用いて、銅の熱伝導特性を活用した新たな床暖房システムの性能評価実験を実施した。さらに床暖房を設置した新築及び改修民家の熱環境計測を行い、断熱改修・床暖房効果に関する基礎資料を収集した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中園眞人 他4名: "伝統的木造住宅の固有周期の簡易推定法に関する研究"日本建築学会技術報告集. 第17号. 137-140 (2003)
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[Publications] 中園眞人 他2名: "山口市における歴史的中心市街地の地区更新"山口大学工学部研究報告. 第54巻第1号. 43-47 (2003)
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[Publications] 中園眞人 他2名: "農村地域における定住促進のための空き家活用制度の事例分析"山口大学工学部研究報告. 第54巻第1号. 49-57 (2003)
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[Publications] Mahito Nakazono et al.: "Research on Transition of Land Use and Housing in The Central of Local City"Proc.4th International Symposium on City Planning and Environmental Management in Asian Countries. no.4. 179-188 (2004)