2004 Fiscal Year Annual Research Report
飼料イネホールクロップのサイレージ調製加工ならびに給与技術に関する研究
Project/Area Number |
15380185
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
後藤 正和 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20144230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 敏能 山形大学, 農学部, 教授 (70113959)
苅田 修一 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (90233999)
森尾 吉成 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (90273490)
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Keywords | 飼料イネホールクロップサイレージ / 付着乳酸菌液 / サイレージ発酵品質 / アミノ酸副生液 / 飼料特性 |
Research Abstract |
飼料イネに付着する菌叢を分子生物学的に解析した結果、サイレージ発酵に有効となる乳酸菌数は土壌菌を中心とした不良細菌にくらべて極めて少ないことを明らかにした。この付着菌叢を簡易な方法で培養した結果、培養開始2日目において、検出される菌叢はLactococcus lactis、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus fermentumとなり、その培養液添加は良好なサイレージ発酵を促進することを明らかにした。一方、事前培養の日数を5日間程度に延長した場合、検出される菌叢はLactobacillus plantarum とLactobacillus fermentumの後発性乳酸菌群となり、サイレージ発酵は一部、酢酸、エタノールなどのヘテロ型発酵を示すことを明らかにした。 また、アミノ酸副生液を添加剤として用いた場合、飼料イネホールクロップサイレージの発酵品質は、事前培養の付着乳酸菌液よりも優れたものが得られること、茎葉部とモミ殻、穀実のルーメン内消化率を格段に改善するなどの作用効果があることを世界に先駆けて明らかにした。このように、従来型のサイレージ添加剤には見られなかった生物的作用と化学的作用を併せ持った添加剤として、国際特許を申請中である。
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Research Products
(6 results)