2004 Fiscal Year Annual Research Report
生体分解性高分子を用いた脈絡膜新生血管に対する網膜下薬物送達システムの開発
Project/Area Number |
15390528
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桐生 純一 京都大学, 医学研究科, 講師 (80281096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 政代 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80252443)
宮本 和明 京都大学, 医学研究科, 助手 (90359810)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医学研究所, 教授 (50211371)
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Keywords | ゼラチン / 等電点 / ステロイド / 網膜硝子体界面 / 硝子体内投与 / ドラッグデリバリーシステム |
Research Abstract |
(1)等電点の異なるゼラチンの作製:アルカリ処理、酸処理により等電点を調節したゼラチンに、コハク酸、エチレンジアミンを用いて側鎖の修飾を行い、等電点が段階的に異なる計4種類のゼラチンを用意した。ゼラチンは豚の腱より抽出しており、4種類のゼラチンの分子量はほぼ同じである。 (2)ゼラチンをフルオロセインイソシアネート(FITC)で標識:(1)で用意した各ゼラチンに対しFITCによる標識を試みた。反応させるFITCの濃度をそれぞれ変化させる事により、4種類のゼラチンにおいて導入率がほぼ一定のFITC標識ゼラチンを作製する事ができた。反応液をゲル濾過法により回収し、ゼラチン濃度をTNBS法により測定し、より確実な結果とした。 (3)硝子体腔内に投与されたゼラチンの動態の観察:FITCで標識したゼラチン、あるいは非水溶性ステロイドを懸濁させたゼラチンを用いて、豚眼硝子体内投与後の硝子体腔内での動態をリアルタイムにデジタル撮影する事に成功した。また、FITCで標識したゼラチンを硝子体内に投与した後、10%ホルマリン溶液で固定し標本を作成。網膜硝子体界面を組織学的に検証した。FITCの蛍光強度を増幅させるために抗FITC抗体を用いた二重染色法で検証した。 (4)網膜硝子体界面におけるゼラチンの動態の定量的解析:兎眼および豚眼から摘出した硝子体を破砕した後乾燥させる。乾燥硝子体面上のゼラチンの動態を蛍光強度測定により定量的に検証した。4種類のゼラチンの動態において差異が認められた。
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Research Products
(6 results)