2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390635
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
倉谷 豪 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90311802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 照子 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00127250)
出口 徹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30346457)
山城 隆 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70294428)
福永 智広 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70362994)
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Keywords | RUNX 1 / Cbfa 1 / ノックアウトマウス / 膜性骨化 |
Research Abstract |
顎顔面の骨は膜性骨化により形成されるが、その骨化開始のメカニズムの検討は分子レベルではほとんどなされておらず、顎顔面に形態異常をもたらす先天性疾患を理解するうえで非常に大切である。本研究に先立ち、われわれは、Runx1がCbfa1に先行して軟骨領域および予定骨化領域に発現することを明らかにした(Yamashiro et al. 2000)。そこで今回、Runx1の生理的意義を明らかにするために、Runx1ノックアウトマウスの骨組織における骨関連遺伝子の発現とRunx1ノックアウトマウスにおけるCbfa1(Runx2)の発現、およびCbfa1(Runx2)ノックアウトマウスでのRunx1の発現を検討した。その結果、Runx1ノックアウトマウスにおいてはOsf2/Runx2の発現はWTマウスと差異は認められなかった。一方、Runx1遺伝子の発現は膜性骨の形成の初期には強く発現が認め、石灰化とともに発現が抑制されたが、石灰化が阻害されるRunx2ノックアウトマウスでは、Runx1遺伝子の発現は、維持されていた。このことから、膜性骨化の開始のメカニズムに、Runx1が関与していることが示唆された。また、Runx1は軟骨に強く発現し、予定骨領域にも発現が認められることから、顎顔面の軟骨が膜性骨化の開始に何らかの役割を示しているのかもしれない。これらの成果は第45回歯科基礎医学会総会で報告し、また一部の結果はすでに論文投稿した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tomohiro Fukunaga: "Connective tissue growth factor mRNA expression pattern in cartilages is associated with their type I collagen expression"Bone. 33. 911-918 (2003)
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[Publications] T.Deguchi: "Galanin-immunoreactive nerve fibers in the periodontal ligament during experimental tooth movement"Journal of dental research. 82. 677-681 (2003)
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[Publications] T.Deguchi: "The use of small titanium screws for orthodontic anchorage"Journal of dental research. 82. 377-381 (2003)