2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポピュレーションストラテジーとハイリスクストラテジー統合型地域う蝕予防システム
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15390653
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川崎 浩二 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (60161303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 秀明 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20238140)
北村 雅保 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (10346918)
飯島 洋一 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (70094860)
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Keywords | 地域う蝕予防管理システム / う蝕ハイリスク者 / リスクスクリーニング / 1歳6か月児健康診査 / 3歳児健康診査 / ハイリスクストラテジー |
Research Abstract |
平成16年度に長崎市中央保健センターにおいて1歳6か月児健診を受診した1,826名のうち、う蝕の無い者で、歯科保健アンケートによるリスクスクリーニング(妥当性は前研究で評価済)により、リスク点数が13点以上の者、または初期う蝕COを有する者をう蝕ハイリスク者と定義した。う蝕ハイリスク者に対しては研究の主旨を説明し、同意の得られた者に対して2年間の予防的介入を実施した。介入方法は、1)介入対象者全員に対して2年間に9種類の歯科保健リーフレットを郵送。2)長崎市中央保健センター管内の3か所の公民館等の施設で毎月1回専門的予防管理(健診、歯科保健指導、フッ化物塗布等)を実施。平成16年度1歳6か月児健診受診者のうち、う蝕有病者は91名(5.0%)であった。う蝕の無い者のうち、COを有する者:248名、リスク点数13点以上者は203名であった。う蝕ハイリスク者として予防的管理の対象となった者は389名であった。予防管理への参加者は132名、参加率は33.9%であった。平成19年1月末現在における参加者の平均予防管理受診回数は4.9回。予防管理毎にDentocultSMを用いたミュータンス菌群の感染状況を検査した結果、予防管理第1回目のミュータンス菌群感染者率は38.6%であった。リスク点数別で評価したところ、13点以上の者:32.8%、12点以下の者:44.1%であった。COの有無別の感染者率は、CO有:43.5%、CO無:29.8%であった。リスク点数とCO有無の両方を加味した3分類による感染者率は、12点以下でCO有:44.1%、13点以上でCO無:29.8%。13点以上でCO有:41.2%であった。平成19年3月末まで予防管理データならびに3歳児健診データを収集し、詳細な評価を行う予定である。
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Research Products
(1 results)