2004 Fiscal Year Annual Research Report
金融危機後の韓国における地方都市および農村の社会変動
Project/Area Number |
15401031
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
神谷 浩夫 金沢大学, 文学部, 教授 (40192546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 正浩 愛知県立大学, 文学部, 教授 (80086173)
阿部 和俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00109365)
渋谷 鎮明 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60252748)
金 どぅ哲 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10281974)
梶田 真 大分大学, 経済学部, 助教授 (40336251)
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Keywords | 韓国 / 地方都市 / 農村社会 / 金融危機 / 社会変動 / 人口動態 / インフォーマル・セクター |
Research Abstract |
本年度は、7月に各人の調査計画をすりあわせるために名古屋で研究集会を開催した。その結果、昨年の予備調査に基づいた調査計画が発表された。 渋谷-慶尚北道星州群月恒面におけるチャメ(瓜)栽培と地域社会の変容 山田-慶尚南道晋州市水谷面、泗川市昆明面の人口動態と農業経営の変容 金科哲-韓国農村部における地方譲与金制度の導入による社会基盤整備-江原道横城郡を事例として- 梶田-地方財政の変化と自治体の地域開発政策-江原道横城郡を事例として- 神谷-大邱繊維産地の再編と地域労働市場の変容 阿部-金融危機後の韓国の都市階層システムの変容 伊藤-交通ネットワークから見た韓国地方都市の構造変容 さらに、本年度から新たにメンバーとして加わった山元貴継は、慶尚南道慶州市の土地利用変化を中心に調査することが決定した。山元は、本年度の研究成果を2005年3月の日本地理学会春季学術大会で報告の予定である。 12月に名古屋で開催した本年度の成果報告会では、本年度の現地調査の進捗状況をメンバーが報告した。また、来年度以降のグループの方針についても検討を加え、2006年2月に開催される韓国地域地理学会でシンポジウムを開催して韓国人研究者と本グループの研究成果について意見交換を行うこととした。さらに、このシンポジウムをふまえて、2006年3月に開催予定の日本地理学会春季学術大会でシンポジウムを主催する方針を確認した。 2005年2月には、慶尚大学研究員の轟博志氏を金沢に招聘し、砺波散村地域研究所が所有する浅香幸雄先生の京城大学赴任時の調査資料を整理した。その目録を砺波散村地域研究所紀要に投稿し、掲載が決定した。これによって、植民地時代の朝鮮半島の農村および地方都市の貴重な調査資料が韓国や日本の研究者に公開されることとなり、本グループでもこの資料を活用した研究に取り組んでいる。
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Research Products
(2 results)