2004 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシア・バリ島における都市化の進展とコミュニティの動態に関する経験的研究
Project/Area Number |
15402033
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷部 弘 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
西山 八重子 金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (10164617)
今野 裕昭 専修大学, 文学部, 教授 (80133916)
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Keywords | バンジャール / 地域コミュニテイ / バリ / フィールドワーク / 都市化 |
Research Abstract |
2年度を迎えた今年度は、研究代表者を中心にして、主に東北大学大学院文学研究科社会学研究室を拠点にして国内の関連諸機関に赴き資料・文献の収集と整理につとめた。その結果、統計資料の系統的把握と関連する先行研究の理論的整序において一定の進展がみられた。現在、そうした作業の一環として文献目録を作成中である。今年度はこうした作業と平行して現地調査を遂行した。その際、東北大学大学院文学研究科に在籍する3名の大学院生の協力を得て、7つのバンジャールのintensiveなフィールドワークを実施した(平成16年8月)。このフィールドワークは前年度に実施したバリ島全域のバンジャールに関するアンケート調査の第一次集約結果から得られた7つの類型に符合する典型事例を選び出して実施されたものであるが、バンジャールを軸にしてさまざまな集団が縦横に交差する地域コミュニティの動態が一定程度あきらかにされた。しかし地域(フィールド)ごとに大きなバリエーションがみられ、その微に入った解明が今後の課題として残された。平成17年2月および3月に行なわれた/行なわれることになっている現地調査は上記の課題をにらんだものである。 なお、平成16年8月上旬にバリおよびジャカルタで開催された国際シンポジウム(東北都市学会・ウダヤナ大学・アトマジャヤ大学共催)で、本研究によって得られた知見の一部を発表し、複数の現地新聞によって報道された。また上記アンケート調査結果の第一次集約の結果は『東北大学文学研究科紀要』第54号において公表された。また原稿化されていないが、その成果の一部はアジア政経学会大会等で報告された。
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Research Products
(1 results)