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2005 Fiscal Year Annual Research Report

インドネシア・バリ島における都市化の進展とコミュニティの動態に関する経験的研究

Research Project

Project/Area Number 15402033
Research InstitutionTohoku Uni Tersity

Principal Investigator

吉原 直樹  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長谷部 弘  東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
西山 八重子  金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (10164617)
今野 裕昭  専修大学, 文学部, 教授 (80133916)
Keywordsツーリズム / バンジャール / ポシアンドウ / 地域住民組織 / バリ
Research Abstract

研究最終年度にあたる今年度は、前年度までの数次にわたる資料・文献サーヴェイ、現地調査によって得られた知見を集約するとともに、若干の補充調査をおこなった。そしてグローバル・ツーリズムの進展にともなう地域コミュニティの動態を、バンジャールを中心としてこれにさまざまな地域諸組織が交錯するなかでできあがっている集団的布置構成に焦点を据えてあきらかにすることができた。それは一言でいうと、分権化のなかで従来の権威主義的な体制の下でいわゆる「上から」の動員にからめとられ、結果的に覆い隠されていた地域コミュニティを動かしていた原理とその担い手の内面的世界が浮き彫りにされたことである。つまり地域コミュニティの基層においてうごめいていた、「和」を大切にする人びとの行為規範、そこに底礎する相互扶助活動の実相がそれなりにあきらかになったのである。しかし他方で、グローバル・ツーリズムの、これらの実相にたいするインパクトの側面/規定面がなお不分明のまま残された。また知見を集約し敷衍化する段階での先行研究(直接バリ社会に言及しているギアツの議論とか、マルクスやウェーバーのアジア社会論等)の再検討も十分になされなかった。
だが、以上のような課題は残されているものの、研究課題に即していえば、概ね初期の目的は達せられたと考えられるし、その成果は近々報告書として刊行されることになっている。またそれとともに国際セミナー等で成果の公表をおこない、関連研究者とのコミュニケーションをはかることにしている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] バリの観光開発と共同体的村落2006

    • Author(s)
      今野裕昭
    • Journal Title

      ヘスティアとクリオ 2号

      Pages: 49-67

  • [Journal Article] イスラム化するバリ社会2005

    • Author(s)
      吉原直樹
    • Journal Title

      UP 396

      Pages: 38-42

  • [Book] アジア・メガシティと地域コミュニティの動態2005

    • Author(s)
      吉原直樹(編著)
    • Total Pages
      410
    • Publisher
      御茶の水書房
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Book] The Possibility of Sustainable Cites and the Problems of International and Intellectual Exchange2005

    • Author(s)
      Wirawan, I.G.P, N.Yoshihara (eds.)
    • Total Pages
      128
    • Publisher
      University of Udayana Press

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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