2004 Fiscal Year Annual Research Report
耐故障性を考慮した適応ルーティングネットワークに関する研究
Project/Area Number |
15500033
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
吉永 努 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (60210738)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
繁田 聡一 富士通研究所, ITコア研究所, 研究員
ABDERAZEK Ben 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (60345428)
|
Keywords | ネットワーク再構成 / ルーティングアルゴリズム / 相互結合網 / 適応ルーティング / メッセージの破棄・再送 / 並列分散処理計算機 / ルータ / ネットワークシミュレータ |
Research Abstract |
本研究では、17年度に並列分散処理計算機用k-ary n-cubeネットワークの動的故障に対応する適応ルーティングアルゴリズムDetour-UDの設計とシミュレーションによる評価を行った。 1.動的ネットワーク再構成アルゴリズムの設計 並列分散処理計算機ネットワークを構成する一部のハードウェア構成要素(ノードや通信チャネル)が動的に故障した場合、システムがそれを検知してネットワークから故障部位を隔離し、正常なネットワーク領域のみで計算を継続できるようにする。従来Autonetなどで実現されている静的な方式は、一度ネットワーク上のすべてのメッセージを破棄するため、大規模なネットワークではあまり効率的ではない。そこで、故障によってデッドロックを引き起こすような必要最小限のメッセージのみ破棄/再送をサポートし、それ以外のメッセージは破棄することなく通信処理を継続できるネットワーク再構成アルゴリズムを設計した。 2.シミュレータの作成 設計したネットワーク再構成アルゴリズムの動作確認と性能評価を目的としたシミュレータをC++言語を用いて作成した。 3.プロトコルの評価 作成したシミュレータを用いて、選択的メッセージ破棄/再送の動的ネットワーク再構成プロトコルの有効性を確認した。実験により、提案方式はネットワーク再構成処理中、再構成後ともに高スループット、低レイテンシの通信性能を示すことがわかった。
|
Research Products
(6 results)