2004 Fiscal Year Annual Research Report
色およびコントラストに関する視認性評価モデルの開発
Project/Area Number |
15500142
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
斎藤 恵一 東京電機大学, 先端工学研究所, 助教授 (90277799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 力群 東京電機大学, 先端工学研究所, 講師 (40312037)
柴 玲子 東京電機大学, 先端工学研究所, 助手 (90291921)
納富 一宏 神奈川工科大学, 情報学部・情報工学科, 講師 (50228300)
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Keywords | ソフトコンピューティング / 高齢者工学 / 情報バリアフリー / WWW / アクセシビリティ / 視認性モデル / 心理指標 / 生理指標 |
Research Abstract |
本研究は,ソフトコンピューティングの高齢者福祉工学分野への適用拡大をはかり,問題解決に有効な情報の抽出を行い,当該関係者への参考に資するとともに,その有用性を示すことを目的としている.具体的には,近年普及の著しいインターネットサービスのうちWWWに焦点を絞り,高齢者にとって見やすいWebコンテンツを作成するときに役立てるための,視認性に関する定量的なデータを蓄積するとともに視認性評価のモデルを構築することを目標としている. 16年度は,まず,前年度に高齢者福祉財団事務所に設置した実験用ブースを使って,幅広い年齢層の被験者を対象に計測実験をおこなった.この実験により収集した視認性に関するデータは,(1)代表的な有彩色背景における無彩色文字の視認性,(2)白色背景における有彩色文字の視認性,および(3)代表的な有彩色背景におけるデフォルトリンク色(青)の視認性である. これらの知見をもとにソフトコンピューティングの手法のひとつである自己組織化マップを使った新しい手法を考案し,これを適用して視認性の予測モデルを作成した.その結果,有彩色背景における無彩色文字列の組合せでは,基本有彩色(Blue, Red, Yellow, Green, Cyan, Magenta)のすべてにおいて予測正解率8割以上となった.これらの成果をもとに,学術誌論文4編,学会発表22演題を報告することができた.さらに目的達成のために平成17年度も継続して実験データを収集するとともに,提案した手法の有用性を確認していく.
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