2004 Fiscal Year Annual Research Report
農山村地域における高齢者の健康増進および自立支援についての介入研究
Project/Area Number |
15500483
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
加藤 敏明 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助教授 (80161107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 克哉 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (80032324)
大林 優子 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (80346337)
黒沢 洋一 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助教授 (50161790)
石飛 和幸 国立大学法人鳥取大学, 保健管理センター, 所長(教授) (20032336)
能勢 隆之 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (10032195)
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Keywords | 高齢者 / 自立支援 / 疫学研究 / ADL / 運動指導 / 生活習慣病 / 健康増進 / 農山村 |
Research Abstract |
鳥取県八東町を対象にして、二つのグループに対して行っている介入研究が2年目になった。一つのグループは脳血管障害(CVD)を主病とする中等度障害を有した高齢者群であり、この群については、週1回、年間40回の機能回復訓練を、プールを利用した水中運動と、機能回復室を利用したADL機能回復訓練で行っている。対象者は12名であり、平均年齢は69歳であり、性別は男性が多い。CVDの中等度患者は維持期に入ると、自宅に帰り、自分の努力や家族の支援のもとで機能回復訓練を行うように指導されているが、その実施状況は皆無に近いのが現状である。そのために早期に寝たきりになっていく可能性が高いと推察される。このような病態にある者たちに対して自治体と研究機関が合同で機能回復訓練にあたる例は少なく、成果があがるかが注目される。2年間の成果としては、機能回復訓練に参加し続けた者は順調な機能回復状況を見せている者が多く、良好な結果が示唆されてきている。 もう一つのグループは生活習慣病の危険因子を保有する中高年の者たちである。定期健診の結果で、高脂血症および高血圧、高血糖、肥満の要指導とされた住民へ教室の参加を勧めて、運動指導および運動実践の習慣化を中核として、栄養指導およびストレスや休養への指導を行っている。平均年齢は60歳であり、性別は女性が90%を占めている。成果としては、継続して運動習慣をつけた者は、体力の維持増進に対して有意な向上がみられる。生活習慣病の危険因子についても改善傾向になった者が多い。
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