2004 Fiscal Year Annual Research Report
携帯GPSを利用した身体活動及びDLW法を活用した生体情報の定量的解析について
Project/Area Number |
15500491
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
関 一誠 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80063791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 正己 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90097262)
佐藤 健 日本体育大学, 体育学部, 講師 (40277794)
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Keywords | GPS位置データ取得 / エネルギー代謝 / DLW法(二重標識法) |
Research Abstract |
我々は、これまでに、携帯GPSレシーバーを利用して、日常の身体活動量の定量化を試みてきた。地図上に、携帯GPSレシーバーから得られた位置情報より、地図上に描かれた軌跡をもとに、人の身体活動量をデータとして提示してきた。本年度は、今までの研究に、人のエネルギー消費を加えて、簡便にその身体活動量とそのエネルギー代謝を比較することにより、精度の高い身体活動量を推定するを目的としている。方法としては、DLW(二重標識法)を用いることとした。この方法は、人のエネルギー消費量を非侵襲的に推定するもので、被験者を器具等を装着することなしにおこなえるものである。エネルギー消費量を測る画期的な方法とされている。本年度は、被験者4名を選び、GPS携帯レシーバーを装着させ、また、心拍メモリーも同時に装着させた。DLW法では、尿を分析するため、実験を開始する前に、O18を飲料させ、実験対象である5日間の尿を採尿した。また、本人に行動記録も記述させた。その5日間は、被験者は、日常活動をおこなわせた。尿は、分析装置にかけ、データを取得した。GPSレシーバーによる身体活動量の推定値とDLW法によるエネルギー消費量と心拍メモリーによる身体活動の強度を比較した。やはり、GPSレーシーバーによる推定値では、かなりデータの変動がみられた。DLW法では、4人の被験間の値も行動の自己記述にかなり、相違はなかった。DLW法と比較して、9から18%の変動誤差が生じていた。心拍メモリーによる活動度の推定では、DLW法のエネルギー消費量と推定値では、5から11%の範囲内であった。この結果から、DLW法による方法は、人の身体活動量を推定する方法として、いままで、我々がおこなってきたGPSレシーバーより、精度がたかいことが示され、DLW法の有効性が示された。
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