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2003 Fiscal Year Annual Research Report

体肢各筋の構造・機能の加齢変化とそれに基づく新たな高齢者向け筋トレ法の提案

Research Project

Project/Area Number 15500497
Research InstitutionHiroshima Institute of Technology

Principal Investigator

佐藤 広徳  広島工業大学, 工学部, 助教授 (30235387)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福場 良之  県立広島女子大学, 生活科学部, 教授 (00165309)
Keywords高齢者 / 筋横断面積 / 加齢変化
Research Abstract

本邦では健康寿命の延長を目的とした高齢者向け筋力トレーニングの開発が重要視されている。現在提唱されている筋力トレーニング法は,当然ながら筋の加齢変化に関する研究結果に基づくものである。しかし,これまでの研究の多くはCTやMRIを用いたもので,しかも体肢の一部の筋に限った検討しか行っておらず,下肢や上肢全体を詳細にとらえた研究は我々の知る限りほとんど見受けられない。この種の研究は年代や性別などの各種集団を対象とした大規模なフィールド調査が不可欠であるが,特定の医療機関などでしか利用できないCTやMRIを使用した筋評価は被検者の身体的・精神的負担が大きく,実施が事実上困難であった。そこで,我々は可搬性があり,取り扱いが簡単な市販の超音波診断装置を用いて,能動機構と画像処理システムを組み合わせることで体肢横断面全体を撮影するという方法を開発した。この開発によって,実験室に限らずフィールドにおいてもCTやMRIと同様の筋の量的な評価が可能となった。
平成15年度は,20歳代から80歳代までの幅広い年齢層の男女512名を対象に,独自に開発したフィールド型体肢横断面画像測定システムを用いた大腿部および下腿部の各筋横断面積とそれらの筋が発揮する筋力の測定を実施し,その結果に基づいた新たな高齢者向け筋力トレーニングプログラムの立案を目的とした。機能的観点から大腿部筋群を膝関節伸筋群と膝関節屈筋群に,下腿部筋群を足関節背屈筋群と足関節底屈筋群とに分け,それぞれの加齢変化を検討したところ,膝関節伸筋群が最も早い年代で減少傾向を示し,次いで足関節背屈筋群,足関節底屈筋群の順で減少傾向がみられた。ところが,膝関節屈筋群は全く減少せず,一定の値を保っていた。このように本研究の結果から,同じ下肢の筋でさえ加齢変化が異なることが明らかになった。この結果を考慮した新たな筋力トレーニング法を現在検討中である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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