2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500593
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
國本 景亀 高知大学, 教育学部, 教授 (10144792)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 信也 熊本大学, 教育学部, 教授 (20145402)
|
Keywords | 全体論的数学教育 / 生命論 / 本質的学習場 / 生産的練習 / 操作的原理 / 稲妻計算 / 相補性 / チャレンジ授業 |
Research Abstract |
(1)全体論的数学教育に関する理論をまとめた(報告書)。次のような学習原理を明らかにした。「全体性の原理」、「内容や関係豊かな学習の原理」、「活動的・創造的学習の原理」、「社会的学習の原理」、「個性重視の原理」、「漸進的数学化の原理」、「科学論的見方の原理」、「歴史性(数学史)の原理」である。(國本) (2)歴史的研究として、全体論的数学教育の先駆者の一人であるキューネルの、ドイツ数学教育における歴史的意義を翻訳・検討した。(山本) (3)「第2回算数・数学授業デザインワークショップ」を熊本大学教育学部で開催した。(2005.6.11)その折に、國本が「果てしなく広がる数の石垣の世界」という講演を行った(参加人数43名)。 (4)『数の本』を参考に、日本でも利用できる教科書作りを行う予定であったが、教科書作りまで行かなかった。しかし、「美しい算数練習帳」を学生や現職教師とともに作成した(卒業論文別冊参照)。それに合わせて『数の本』の日本語訳をカラーコピーし、中山文部科学大臣および各都道府県の教育長に謹呈した(そのためインク代がかなりかかった)。これによって、日本の数学教育改革の内的改革(授業改善)に寄与できると考えている。(國本) (5)イギリスの雑誌"Mathematics teaching"に日本における数の石垣の実践を発表した。(藤田) (6)高知県内の2つの小学校と提携し、月1回の割合で実践授業を行い、当該の学校の1つが高知県の算数科に関して、学校表彰を受けた。(國本) (7)3年間の研究及び実践を報告書としてまとめた。(國本)
|
Research Products
(6 results)