2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500651
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
上野 直樹 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (40124177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮池 公威 富士ゼロックス(株), ヒューマンフェイスデザイン開発部, 主任研究員
田丸 恵理子 富士ゼロックス(株), ヒューマンフェイスデザイン開発部, 副主任研究員
川床 靖子 大東文化大学, 文学部, 教授 (90119412)
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Keywords | 知識マネージメント・システム / 企業 / 人工物 / 社会的ネットワーク |
Research Abstract |
平成15年度は、企業における技術的な知識がどのような形で貯蔵され、集約され、共有されているかについてのフィールドワーク的な調査を行った。また、知識マネージメントシステムの構築と運用のあり方を調査した。また、モバイルを利用した知識システムのプロトタイプをデザインし、現場でこうしたものを用いるメンバーの参加のもと、知識システムにどのような情報を盛り込むべきかの方向性を明らかにした。 フィールド調査の結果明らかになったことは以下のようなことである。第一に、企業における知識とは、辞書やデータベースのようなものとしてではなく、ある種のエコロジーのようなものとして存在している。例えば、知識エコロジーは社会的組織のネットワークといったものを含んでいる。また、こうしたネットワークは、ドキュメントをはじめとして、様々な人工物が関与しているハイブリッドなものである。このネットワークに含まれる人工物は多岐に渡ったものである。例えば、ここで見ていくコピー機の修理技術者の事例では、技術的知識に関する人工物としては、技術センターから発行されるニュースといったものである。第二に、知識マネージメントシステムの構築と運用は、それ自体としてなされた場合、現実には、あまり用いられることはない。むしろ、社会的ネットワーク、ドキュメントなど他の人工物と関連づけをどのように行うかが知識マネージメントシステム構築の際に重要であると考えられる。
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