2004 Fiscal Year Annual Research Report
「マケドニア」意識の多義性と「民族」形成における国際関係要因
Project/Area Number |
15510202
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
大庭 千恵子 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (10256026)
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Keywords | マケドニア問題 / ブルガリア史 / BMPO(内部マケドニア革命組織) / 1920年代国際政治 |
Research Abstract |
本課題について、平成16年度の研究実績は、(1)関連文献の収集、(2)研究史の整理、(3)研究成果の中間報告、のそれぞれの分野において、以下の通りである。 (1)関連文献の収集 平成16年度は、とくに第一次世界大戦直後、1923年から1925年におけるブルガリア情勢の分析に焦点をあてて研究活動を行ったため、この分野での関連資料・文献の収集を行った。当該時期のバルカン情勢に関する研究書のほか、1920年代にBMPO(内部マケドニア革命組織)が国内外で出した資料数点を収集した。 (2)研究史の整理 とくにブルガリアでは、1990年代に入って、BMPO関連の研究が多数発表されているため、平成16年度には、過去10年間にブルガリアで発表された研究論文を体系的に収集し、かつその分析を行った。この作業の成果を平成17年度中に中間的に公表するために、論文執筆にとりかかった。 (3)研究成果の中間報告 平成16年度には、「マケドニア」意識にとって重要な要因となる「地域」概念に関連して、現在の欧州統合過程における「下位地域協力」に関する論文を発表した。
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Research Products
(1 results)