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2003 Fiscal Year Annual Research Report

合衆国におけるジェンダー・セクシュアリティの冷戦体制の構築とその変容

Research Project

Project/Area Number 15510212
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

越智 博美  一橋大学, 大学院・商学研究科, 助教授 (90251727)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 純子  武蔵大学, 人文学部欧米文化学科英米文科専攻, 助教授 (20251316)
Keywords冷戦 / ジェンダー / セクシュアリティ / 文化政策 / 文学史 / キャノン / 民間防衛 / 同性愛
Research Abstract

2年にわたる研究の初年度の中心課題は、アメリカ合衆国におけるジェンダー・セクシュアリティの冷戦体制構築に関する基本知識の習得および現地資料収集であった。
当初の計画どおり、4月から7月にかけて越智、吉川の両名は、冷戦期を中心にアメリカにおけるジェンダー・セクシュアリティの歴史の知識習得に努めた。また、アメリカ公文書館での資料収集に熟練した研究者の多い「20世紀メディア研究会」に参加して情報収集しながら公文書館とも連絡を取り、渡米に備えた。
その後、越智は8月4日から一ヶ月、吉川は8月13日から20日間ほど渡米し、メリーランドの国立公文書館で共同資料収集を行った。個別には、越智は冷戦時代の文学キャノン形成に関する資料を公文書館および議会図書館にて収集し、吉川は民間防衛政策とジェンダーとの関わりを示す資料を公文書館および議会図書館で、さらにサンフランシスコ市立図書館で冷戦期の同性愛文化の資料を収集した。
その成果は、以下のように現れた。まず、海老根静江、竹村和子編著『かくも多彩な女たちの軌跡』(南雲堂2004)所収の論文「拡大する家庭」(越智)、「異装のロマンス」(吉川)の校正過程に知見が生かされた。また、両名とも2003年9月よりお茶の水女子大学COE、「ジェンダー研究のフロンティア」プロジェクトD(英語圏)の客員研究員として研究支援の機会を与えられ、越智は第1回ジェンダー表象・理論研究会(2004年3月)での研究発表(「南部の男、西部へ」)に収集資料を活用した。さらに、越智は収集資料をもとにトルーマン・カポーティの伝記を執筆中であり、吉川は冷戦時代のアメリカ文学者ニュートン・アーヴィンの伝記の翻訳に取りかかっている。
両名とも、渡米してその資料の膨大さを実感し、本研究が長期にわたるものとなることを確信するとともに、研究意欲をあらたにしている。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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