2003 Fiscal Year Annual Research Report
中心市街地における「活性化」とは何か-定量的・定性的分析による定義-
Project/Area Number |
15530173
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
伊藤 宣生 山形大学, 人文学部, 教授 (30024938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
是川 晴彦 山形大学, 人文学部, 助教授 (40215439)
立松 潔 山形大学, 人文学部, 教授 (30107172)
柴田 洋雄 山形大学, 人文学部, 教授 (80007145)
山田 孝子 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (80272053)
下平 裕之 山形大学, 人文学部, 助教授 (30282932)
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Keywords | 中心市街地活性化 / 街なか居住 / 地域資源 / 活性化指標 / 街づくり / 歩行モデル |
Research Abstract |
平成15年度の研究実績は以下の通りである。 (1)中心市街地の活性化の定義についての研究では,「活性化」は地域に存在する「資源」とその活用によって生み出される「成果」との関係から捉えるべきであるという考え方にもとづいて考察を行った。その結果,地域の資源を6つの側面から分類できること,資源には固定的資源と可変的資源があること,そして,資源は多重性を有すること等が結論として得られた。 (2)中心市街地の居住人口が地域資源として大きな意義を有することに注目し,街なか居住政策等を実施している自治体に対して聞き取り調査を行い,その地域の実態調査を行った。地域特性や政策の内容を考慮し,具体的な調査地として,小田原,安城,金沢,福井,京都,鳥取を選択した。この調査を通じて,地域の実態に対応した街なか居住政策のあり方,街なか居住政策と中心市街地活性化との関係,および街なか居住政策の問題点等が明らかにされた。あわせて,各自治体が地域資源や活性化についてどのように考えているかについても調査を行った。 (3)中心市街地の活性化を表す指標の作成の研究については,地域活性化指標を作成した「とっとり政策総合研究所」のスタッフから聞き取り調査を行った。この調査を通じて,指標作成における留意点や問題点,今後の活性化指標作成の課題と展望等について考察を行った。 (4)市街地における歩行者の移動パターンについて分析することが重要であると考え,多様なケースにおける歩行者の移動パターンに関するシミュレーションモデル分析を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山田 孝子(共著): "移動体通信における性能評価のための都市空間を考慮した歩行モデルの構築"街ち行列シンポジウム「確率モデルとその応用」報文集. 218-227 (2004)
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[Publications] 山田 孝子(共著): "移動体通信における性能評価のための都市空間を考慮した歩行モデルの構築"日本オペレーションズ・リサーチ学会、春季研究発表会アブストラクト集. 84-85 (2004)