2004 Fiscal Year Annual Research Report
高度生涯学習社会に対応したコミュニティ・パートナーシップ・センター・モデルの開発
Project/Area Number |
15530506
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小池 源吾 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00178170)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 泰宣 大分大学, 生涯学習教育研究センター, 教授 (70101409)
岡田 正彦 大分大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (30284136)
神部 純一 滋賀大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (50253042)
清國 祐二 香川大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (60252889)
|
Keywords | パートナーシップ・センター / 生涯学習系センター / 大学開放 / 大学の社会貢献 / 連邦住宅都市開発省 |
Research Abstract |
本年度の研究では、主にアメリカ合衆国を中心にして(1)コミュニティ・パートナーシップ・センターの理論枠組、および(2)パートナーシップ・センターの普及に与って大きな力をもった連邦住宅都市開発省とそれが展開したCOPCプログラム(Community Outreach Partnership Center Program)を明らかにするとともに、(3)モデルケースを選定し、そこでの実態について事例研究を行うことを意図していた。モデルケースとしては、大学の特性をはじめ、地域的分布および事業の運営形態や事業内容等を勘案して、サンフランシスコ州立大学(コミュニティ・パートナーシップ・センター)、アリゾナ州立大学(コミュニティ・アウトリーチ・パートナーシップ・センター)、北西ミシガンカレッジ(ユニバーシティセンター)、ハーバード大学(ケネディスクール・ハウザーセンター)、ルイジアナ州立大学(コミュニティ・パートナーシップ・センター)の5事例を抽出した。 主要な研究成果を要約すると、以下のようになる。 (1)大学と地域社会のパートナーシップは、地域社会が直面する諸種の問題や課題の解決に大学が自ら有する知的、人的資源をもって積極的に貢献しようとするところに成立する。したがって(2)パートナーシップ・センターが所管する事業はじつに多彩(service learning, service provision, faculty involvement, student volunteerism, community in the classroom, applied research, major institutiona change)で、しかもそのうちのどこに主眼をおくかはそれぞれのセンターにより異なる。成功的な事例では、(3)「アクションリサーチ」と「学問」は互いを排除するものではないとの認識が生まれ、かつ(4)学内では、社会貢献機能が認知され、制度化が進むとともに、(5)地域では住民のエンパワーメントが確認されている。
|
Research Products
(5 results)