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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ANITA植物群4種の受粉生物学

Research Project

Project/Area Number 15570077
Research InstitutionNational University Corporation Gifu University

Principal Investigator

高橋 弘  岐阜大学, 教育学部, 教授 (40021331)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山内 克典  岐阜大学, 教育学部, 教授 (30021322)
Keywordsチョウセンゴミシ / マツブサ / サネカズラ / シキミ / 基部被子植物 / 受粉 / タマバエ
Research Abstract

1.チョウセンゴミシ
長野県南佐久郡の3集団と塩尻市の1集団で、訪花昆虫の種類とそれらの行動に関する調査を行った。特に重要なポリネーターの一員であることが判明したアザミウマについて、その生活史と花との関係を重点的に調べた。その結果、アザミウマは花に産卵することはなく、外部から訪れることが判明した。
2.マツブサ
高山市と静岡県富士宮市で訪花昆虫の種類とそれらの行動に関する調査を行った。どちらも花に産卵するタマバエが主要なポリネーターであることが確認された。また、タマバエは両集団とも同じ種類であり、この種のタマバエとマツブサは強い共利共生の関係にあることが強く示唆された。
3.サネカズラ
・岐阜市の野生個体と岐阜大学栽培の個体について、日毎の開花数とその雌雄性について、連続調査を行った。その結果、どの個体も1日に平均数個の花をほぼ2ヶ月に渡って咲かせ続けること、雄花が圧倒的に多く(8割前後)、雌花は遅く開花し始めて、後半に多く咲くことが判明した。
・岐阜市、山県市、及び美濃市で人為受粉実験並びに訪花昆虫の種類とそれらの行動に関する調査を行った。どの集団も主要なポリネーターは花に産卵するタマバエであった。これらのタマバエは同一種であるが、マツブサのポリネーターであるタマバエとは明らかに異なる種であり、この種のタマバエとサネカズラとの強い共利共生の関係の関係が強く示唆された。
・このタマバエは、夏の間、10〜15日のサイクルで生活史を営んでいることが分かった。
4.シキミ
山県市と本巣市で人為受粉実験を行った結果、自家和合性がかなりあることが示唆された。自然受粉での結実率は10%未満であった。また、山県市、本巣市、及び郡上市で、人為受粉実験並びに訪花昆虫の調査を行い、はえ類、甲虫類、ハナバチ類が訪花することを確認した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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