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2003 Fiscal Year Annual Research Report

自殖性導入による普通ソバ高ルチン含量系統の選抜効率とQTL解析

Research Project

Project/Area Number 15580005
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

南 峰夫  信州大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30174098)

Keywordsソバ / ルチン / 生殖様式 / 機能性成分 / 選抜効率 / QTL / 自家和合性
Research Abstract

1.前年度までに交配育成した自家不和合性の高ルチン含量系統と自家和合性系統の交配後代F3に由来する自家和合性系統と自家不和合性系統を選抜した.両系統のルチン含量は約50mgである.
2.両系統のF4をそれぞれ栽培し,個体別に種子を収穫した.個体別に種子のルチン含量をHPLCで測定した.
3.自家不和合性系統集団,すなわち他殖性F4集団のルチン含量の変異幅は比較的狭く,約40〜75mg/100gDWで,全個体の平均値は約53mgであった.この集団から上位10%の個体を選抜した.
4.選抜個体の平均値は約65mgであった.これらのF5種子を隔離圃場で栽培し,放任受粉により種子を個体別に収穫した.
5.自家不和合性F5集団のルチン含量の変異幅は約50〜85mgで,平均値は約60mgであった.
6.自家和合性系統集団,すなわち自殖性F4集団についてみると,ルチン含量の個体間変異は20〜70mgと幅広い変異を示した.平均値は約50mgで親のF3世代と明らかな差はみられなかった.
7.これらから約65mg以上の個体を選抜し,個体別にF5系統として栽培した.個体別に種子を収穫し,ルチン含量を測定した.
8.選抜した自家和合性F5系統のルチン含量は,系統平均値で80mg前後となった.系統内個体間の変異幅はF4世代より小さくなった.
9.自殖性系統集団が他殖性集団より選抜効率が高いことが明らかになった.
10.他殖性集団でも比較的高い選抜効果が認められたのは,すでに集団内に高ルチン含量に関わる遺伝子が集積しているためであると考えられた.
以上の結果から,普通ソバへの自殖性の導入は高ルチン含量系統の選抜に有効なことが明らかになった.他の量的形質においても,自殖性導入が選抜効率の向上に有効と考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊賀正隆, 南 峰夫 他4名: "普通ソバにおける高ルチン系統への自家和合性の導入"日本育種学会中部地区談話会第11回講演会要旨集. 15 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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