2003 Fiscal Year Annual Research Report
新しい遺伝子LIGを用いた粥状硬化巣安定化の早期診断への応用
Project/Area Number |
15590495
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
久保 信彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (40214994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 洋 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40244496)
山田 茂樹 , 講師 (80220375)
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Keywords | LIG / HIP2 / ubiquitination(ユビキチン化) / atherosclerosis(動脈硬化) / monocytes(単球) / macrophages(マクロファージ) |
Research Abstract |
本年度は、LIG蛋白に対する多クローナル抗体を次に述べるような手順で作製して、本抗体を使用して以下のような成果を得た。LIG蛋白のアミノ酸配列ペプチドを化学合成して、アジュバントとともに家兎に免疫した。ブースト後、血清を回収して抗体価を評価したところ、免疫ペプチドに対する抗体価が確認できた。そこで、本抗体を血清からペプチドカラムを用いて精製して、精製抗LIG/HIP2抗体を得た。ヒト単球細胞株のLIG/HIP2蛋白発現を本抗体を使用した酵素抗体法により確認した。また、イムノブロット法による検討では、アミノ酸配列から予測される分子量の蛋白に加えて、分子量の異なる数種類のバリアントが同定された。また、さまざまな段階の動脈硬化巣におけるLIG/HIP2の遺伝子発現は、in situ法により検討した。現在、1)動脈硬化巣でのLIG/HIP2の蛋白質の発現、2)LIG/HIP2の細胞内蛋白異化における意義に関する実験をおこなっている。これらの実験結果の解析からLIG/HIP2遺伝子と蛋白質発現、動脈硬化の安定性の関係を解析する予定である。
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