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2005 Fiscal Year Annual Research Report

精神活性物質の依存と中毒、副作用発症の機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15591244
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

岩橋 和彦  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (00232695)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉原 英児  麻布大学, 環境保健学部, 助教授 (80147975)
飴野 清  香川大学, 医学部, 助教授 (50019626)
Keywords精神活性物質 / ニコチン / 依存 / セロトニン / 遺伝子多型
Research Abstract

今回われわれは、精神活性物質で、肝臓のCYP1A2およびCYP2D6によって、代謝される抗精神病薬オランザピンの副作用である高血糖と体重増加の発症のメカニズムについて調べた。すなわち、インフォームドコンセントが得られた日本人の統合失調症16人を対象に、糖代謝や貯蔵に関与するといわれる倹約遺伝子のβ_3-ADRや神経伝達物質のセロトニンのレセプターやトランスポーターに注目して、それらの遺伝子多型を調べ遺伝子多型と副作用の相関について解析した。本研究の結果、オランザピンの血中濃度と主要代謝酵素CYP2D6とCYP1A2の酵素活性の相関がみられ、CYP2D6酵素活性低下を示す遺伝子多型(CYP2D6^*5/^*10)を持つ症例ではオランザピンの血中濃度は予測血中濃度範囲よりも大幅に上昇した。しかしながら、統計的には血糖上昇や体重増加といった副作用とオランザピンの血中濃度が有意に相関しているとはいえなかった。また、倹約遺伝子β_3-ADRにおいて肥満になりやすいとされるArg alleleをもつ3症例で、体重増加や高血糖は見られなかったため、この倹約遺伝子の遺伝子多型とオランザピンの副作用との関連性は薄いと思われた。以上より、薬物代謝能(代謝酵素活性)や倹約遺伝子そのリスクファクターではない可能性が高いことが示された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 日本人高血圧患者の頚動脈エコーによる内膜中膜複合体複合体壁厚およびプラークと高血圧候補遺伝子多型-動脈硬化症患者疾患の早期発見の可能性について-2005

    • Author(s)
      寺島茂
    • Journal Title

      臨床病理 53

      Pages: 290-296

  • [Book] 統合失調症 治療を拒むときに読む本2005

    • Author(s)
      岩橋 和彦, (福西勇夫 編)
    • Total Pages
      154
    • Publisher
      法研

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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