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2003 Fiscal Year Annual Research Report

腫瘍内磁性体注入による新たな高周波熱凝固療法の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15591309
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

谷川 昇  関西医科大学, 医学部, 講師 (90227215)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寒川 光治  関西医科大学, 医学部, 講師 (10154684)
米虫 敦  関西医科大学, 医学部, 助手 (80360254)
澤田 敏  関西医科大学, 医学部, 教授 (80121937)
Keywords高周波熱凝固療法 / 磁性体 / 誘電加温
Research Abstract

高周波熱凝固療法において腫瘍内磁性体注入による凝固範囲の変化を調査するため以下の基礎実験を施行した。
PET性の立方体の容器の底面に対極板としてアルミ箔を設置し、その容器内に卵白を注入し卵白内に太さ17G、非絶縁部長2cmの高周波発生用穿刺針(クールチップニードル、ラジオニクス社)を挿入し、高周波の出力を変化させて通電実験を施行した。その際、卵白の凝固状態を観察するとともに一定時間での凝固領域の径を測定し、さらに通電中の抵抗値を経時的に測定した。次いで、卵白内に磁性体である鉄を含有したフェルカルボトラン(分子式:γ-Fe202/C6H1106-(C6H1005)n-C6H1105)を混入し、同様の実験系で実験を施行した。
結果は高周波出力30Wにて最大の凝固範囲が得られ、その際の凝固領域の径は1.8-2.3cmであった。これらの結果を参考にし、最適な実験系にて卵白群と卵白にフェルカルボトラン混入した群で通電を施行した。さらに卵白に混入するフェルカルボトランの量を増加させ、卵白の凝固状態を確認した。その結果、卵白にフェルカルボトラン864mg(鉄:44.6mgを注入した群では卵白のみの群に比較して早期に凝固範囲が拡大したが、抵抗値が通電開始時点より10オーム以上の上昇は認められなかった。倍量のフェルカルボトラン1728mg(鉄:89.2mg)を注入した卵白では、さらに短時間で凝固範囲が拡大し、9分にて抵抗値が通電開始時より10オーム以上の上昇が得られた。
以上の実験結果は、目的とする組織(腫瘍)およびその周囲にフェルカルボトランを注入したのち高周波熱凝固療法を行うことにより、短時間の焼灼で、広範囲の凝固壊死が得られることが確認された。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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