2004 Fiscal Year Annual Research Report
肺低酸素感受機構におけるカリウムチャネルの役割の解明
Project/Area Number |
15591663
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
小林 徳行 日本医科大学, 医学部, 助手 (60287711)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 晋浩 日本医科大学, 医学部, 講師 (00247008)
佐藤 茂 日本医科大学, 医学部, 助手 (10125073)
|
Keywords | 低酸素感受機構 / 肺動脈 / 頚動脈小体 / カリウムチャネル |
Research Abstract |
平成16年度の研究の進行状況は、15年度同様、パッチクランプ法の実験装置のセッティングに多くの時間を費やした。電気生理学による解析のため、実験系のノイズの除去、解析ソフトの使用における、不具合等の調査、調整に時間を要した。 また、この実験での肺動脈での低酸素感受機構と同様のメカニズムと考えられる、頸動脈小体での低酸素感受機構に対する自分自身の行った実験結果と照らし合わせることが重要と考えられる。この研究はスウェーデン、カロリンスカ研究所で留学中に行った研究であるが、このため、免疫組織学的に頸動脈小体と肺動脈を同時にカリウムチャネルの抗体を投与し、染色し検索すること、また、RT-PCR法により両者のカリウムチャネルのmRNAを同時に検索することとした。 プロトコールの見直しと、現在までの予備実験を含む、過去の実験結果について検討するため、スウェーデン・カロリンスカ研究所を訪問し、研究分担者である山本先生とも議論し、先方の施設でも留学中に使用した、器具、薬剤等を利用し予備実験を行い、問題点を明確にすることができた。これまでの結果の一部を平成16年4月にフランス、パリで開催された世界麻酔学会で発表した。今後、この結果を投稿する予定である。
|