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2004 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺癌組織内DHT分布とアンドロゲン除去後のDHTおよび標的分子の変化の検討

Research Project

Project/Area Number 15591683
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

西山 博之  京都大学, 医学研究科, 助手 (20324642)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小川 修  京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
賀本 敏行  京都大学, 医学研究科, 助教授 (00281098)
山本 新吾  兵庫医科大学, 医学研究科, 講師 (80322741)
清川 岳彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (40343230)
Keywords前立腺癌 / アンドロゲン / 予後 / PSA
Research Abstract

(目的)年齢とともに血液中のテストステロン濃度が低下する報告があるが、アンドロゲン依存性に増殖を示す前立腺癌の発症頻度が年齢とともに上昇する原因はいまだに未解明である。前立腺癌の組織内アンドロゲン濃度を測定するにあたり、まず我々は、アンドロゲン依存性に転写活性を認めるアンドロゲン受容体(AR)の前立腺癌組織内発現量を免疫組織学的に定量し、腫瘍の悪性度に相関する様々な病理学的因子、分子生物学的因子との相関を統計学的に解析した。
(方法)1997年から2001年までに京都大学で根治的手術を施行した80例前立腺癌患者のホルマリン固定パラフィンブロックを用いて、約320スポットの前立腺癌組織マイクロアレイを作製し、ARの発現とともに、Ki67、p53の免疫組織学的解析をおこない、術後のPSA再発との関連性を検討した。
(結果)術前ホルモン療法を施行しておらず、1症例あたり癌スポット3カ所すべてにおいて分子マーカーの解析が可能であった52例を対象に、ARの発現を半定量的に解析行ったところ、その3スポットでのAR発現の平均は術後PSA再発と有意に相関を示した。また各癌スポットでのARとKi67、p53の発現量との相関を解析したところAR発現量はKi67、p53のそれと正の相関を示した。
(考察)ARの癌組織内での発現が限局性前立腺癌の術後再発予後と有意に相関した。アンドロゲン受容体がアンドロゲン依存性に転写支配されることから、限局性前立腺癌においては癌組織内のアンドロゲン濃度が予後と関連性を示唆する所見であると考えられる。アンドロゲン非依存性癌においてもARの発現を認めるため、前立腺癌発症早期からアンドロゲン非依存性癌の存在を示唆する論文もあり、今回の結果が即、組織内のアンドロゲン濃度と予後との関連性を示すことにはならず、今後の研究課題と考える。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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