2003 Fiscal Year Annual Research Report
CD44V8-10 isoformが癌細胞の浸潤、転移能に与える影響について
Project/Area Number |
15591687
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
原 勲 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10263378)
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Keywords | 膀胱癌 / 接着分子 / 浸潤能 |
Research Abstract |
ヒト癌細胞株の中からCD44v8-10高発現株をPCRならびにWestern blottingにより選出し、genomic DNAよりsignal sequenceに相当する部分をPCRによって増幅し、TA cloning法によりvectorに導入し、CD44v8-10発現ベクターを作成した。種々のヒト癌細胞株をスクリーニングし、CD44 standard formは発現するが、CD44 high molecular formの発現が測定限界以下である細胞株を検索した結果、膀胱癌細胞株であるUM-UC-3がほとんどCD44v8-10を発現しないことがわかった。UM-UC-3にlipofectamine法を用いCD44v8-10発現ベクターを遺伝子導入し、Western blottingによりスクリーニングを行いCD44v8-10を過剰発現するtransfectantを得た。 得られたtransfectantと母細胞であるUM-UC-3の間にヒアルロン酸に対する接着能と遊走能の変化があるかどうか検討した。ヒアルロン酸をコーティングした培養プレートを作成し、固相ヒアルロン酸に対する結合能をcell adhesion assayにより測定した。CD44v8-10を過剰発現するtransfectantは母細胞であるUM-UC-3に比べ接着能は有意に低下していた。今後はCD44v8-10を過剰発現するtransfectantと母細胞であるUM-UC-3の間に増殖能の違いがあるか否かをin vitro proliferation assayならびに腫瘍細胞のathymic nude mouseへの皮下移植、同所移植実験において検討する予定である。
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