2003 Fiscal Year Annual Research Report
皮下脂肪由来組織幹細胞の分化制御による軟骨組織の生体内立体再生
Project/Area Number |
15591907
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
村上 正洋 日本医科大学, 医学部, 講師 (00239500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤石 諭史 日本医科大学, 医学部, 助手
河原 理子 日本医科大学, 医学部, 助手 (30328794)
水野 博司 日本医科大学, 医学部, 講師 (80343606)
百束 比古 日本医科大学, 医学部, 教授 (00165135)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 脂肪組織 / 軟骨 / 再生医学 / 組織工学 |
Research Abstract |
日本医科大学付属病院倫理委員会における承認に基づき、本年度に手術時余剰脂肪組織の提供に同意を得ることの出来た患者数はわずかに2名のみであった(女性2名)。これは平成14年度より当該研究分担者である水野博司が開始した、「脂肪由来間葉系幹細胞(仮称)による3次元大型脂肪組織の再生構築」(平成14年科学研究費補助金研究課題、課題番号:14571723)における本年度実績報告書に示す如く、今後ヒトからの検体を得ることが恒久的に難しいと判断し、日本医科大学動物実験倫理委員会における承認のもと、マウス鼠径部皮下脂肪より細胞を採取し実験に供することに計画変更をした。 実験用マウス約10匹程度から組織採取を行い細胞を精製した後、得られたPLA細胞をコントロール培地内で培養を開始し、コンフルエントになる前に継代培養を行った。2,3回継代を行った後、以前我々が報告した軟骨細胞分化誘導培地内において1週間静置培養後、高濃度細胞浮遊液をポリグリコール酸不織布およびコラーゲンスポンジに均一に播種し数時間静置後ヌードマウス背部皮下に移植した。移植後4および8週間目に移植組織を採取し組織学的に検討した。しかしながら現段階で明らかな軟骨組織の再生は認められていない。 次年度より(1)移植前の細胞のコンディショニングや(2)担体となる材料の変更などを行いin vivoでの再生が可能かどうかを検証する予定である。
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