2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592087
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 和佳 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (90201706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 裕 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (20139950)
阿部 俊之 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80231116)
竹市 卓郎 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20340151)
|
Keywords | 咀嚼 / OLETFラット / 耐糖能 / OGTT / 経口ブドウ糖負荷試験 |
Research Abstract |
目的: 生活習慣病についての研究は,治療法はもとより原因・誘因因子に至るまで多くの研究がなされている.しかしそれら影響を与える多くの因子が研究されている中で,摂取する食物や摂取方法について検討したものは多いが,咬合状態や咀嚼能力との関連についての研究はほとんどみられない.本年度は,日常的な咀嚼の様態が生活習慣病発症と関連する耐糖能に及ぼす影響を調査する目的で動物実験を行った. 方法: 対象動物は,肥満を伴う糖尿病モデルラットであるOLETFラットである.OLETFラットを,離乳時より粉食を継続して与える群と,ペレット食を与える群に分けて飼育し,経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行った.なお,両食餌とも組成,栄養価は同等である. 結果: 32週齢時の空腹時よりブドウ糖投与後120分値までの粉食群およびペレット食群の血糖値の推移は,統計による検討の結果,p=0.016で交互作用効果に有意差が認められ,ペレット食群では血糖値の降下が粉食群に比べて早期に起こった.なお,36週齢時においても同様にp=0.024で交互作用効果に有意差が認められたが,28週齢ならびに40週齢時には有意差が認められなかった。 このように,OLETFラットでは,生育週齢によっては飼育する飼料の性状の違いによりブドウ糖経口投与後の血糖値の推移に差があることが認められたことは,食餌の性状が耐糖能に影響を及ぼす可能性のあることが示唆された.
|
Research Products
(4 results)