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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ラット脊髄後根神経節細胞に対する麻酔作用の共焦点レーザー顕微鏡による画像解析

Research Project

Project/Area Number 15592127
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

佐藤 雅仁  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (60215845)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 城 茂治  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20154411)
佐藤 健一  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90265174)
四戸 豊  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (30347885)
佐藤 洋一  岩手医科大学, 医学部, 教授 (40118253)
Keywords脊髄後根神経節 / 神経細胞 / 衛星細胞 / 細胞内カルシウムイオン / カプサイシン / イメージング
Research Abstract

これまで、脊髄後根神経節(DRG)に存在する種々の細胞においてその細胞のタイプによりATP刺激に対して反応性が異なる、すなわちP2受容体の機能的発現に違いが有ることが明らかになった。本年度では、麻酔作用を解明する前段階として、主に感覚神経特異的に発現し侵害刺激受容の中心的役割を担っている受容体TRPV1について、その刺激物質カプサイシンをもちいて検討した。それにより得られた結果を以下に示す。
1.カプサイシンにより、細胞内カルシウムイオン([Ca2+]i)濃度が上昇する小型の神経細胞が認められた。
2.カプサイシン刺激に反応する大型の神経細胞は確認できなかった。
3.カプサイシンにより、[Ca2+]i濃度が上昇する衛星細胞が認められた。
4.神経細胞と衛星細胞では、[Ca2+]i濃度変化の波形が、特に[Ca2+]i濃度減少時において異なっていた。
5.細胞外にCa2+が存在しない条件下では神経細胞と衛星細胞の両者ともカプサイシンによる[Ca2+]i濃度上昇は見られなかった。
この結果より、以下の事項が示唆された。
1.カプサイシン刺激に対する反応は、DRGの神経細胞の型によって異なり、少なくとも小型の神経細胞においてカプサイシン感受性のレセプターが発現・機能していることが示唆された。
2.これまで未解明であったDRGの衛星細胞において、カプサイシン感受性のレセプターが発現・機能していることが示唆された。
3.神経細胞と衛星細胞では、[Ca2+]i濃度を減少させる機構が異なる可能性が示された。
4.カプサイシン刺激によって上昇する[Ca2+]i濃度のCa2+は細胞外のCa2+に由来すると考えられた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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