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2003 Fiscal Year Annual Research Report

再生医療を利用した新たな顎裂部骨形成法のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 15592151
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

佐藤 嘉晃  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00250465)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 日下部 豊寿  北海道大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80322824)
岡本 亨  北海道大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30301914)
飯田 順一郎  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90151232)
梶井 貴史  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60322822)
Keywords再生医療 / 骨移植 / PRP / アテロコラーゲン / 唇顎口蓋裂
Research Abstract

顎裂を有する唇顎口蓋裂患者に対しては、腸骨や顎骨などのドナーからの骨移植を行うことで、形成された移植骨への歯の移動やインプラントの植立などが可能となる。これに対し我々は再生医療を用いることで、腸骨などのドナーを用いずに歯槽骨形成を行うことを目的として研究を行った。今年度は、(1)Platelet-Rich Plasma (PRP)の利用による骨形成手法の確立、(2)粘膜側からの骨形成促進をうながすために、培養骨膜を用いる手法の確立、(3)顎裂部に支持歯槽骨が形成されるまでの間に骨形成の場を確保するため、粘膜に支持力のある膜の挿入を行い、骨形成を促す手法の確立、を目的とした。結果を以下に示す。
マウス下顎歯槽骨に作つた直径5mmの骨欠損に対して、Platelet-Rich Plasma (PRP)移植法を行った。細胞分離機によってまずPRPを分離した。ついでアテロコラーゲンをこれに浸した後に歯槽骨欠損部へ移植を行った。この結果、対照群(非移植群およびアテロコラーゲン単独移植群)に比して、欠損部歯槽骨への骨形成が良好に認められた。一方、あらかじめ採取した骨膜については、バイオクリーンベンチおよびインキュベーターを用いて培養実験を行った。得られた培養骨膜を、骨膜を有しない骨欠損部位上にのせた。これより、培養骨膜からの骨の誘導がみられたものの、形成された歯槽骨は陥凹していた。これは、粘膜閉鎖後に骨欠損部位にテンションが加わることが原因と考えられる。これについては、粘膜閉鎖に伴い、一時的にチタンメッシュを骨欠損部位が覆われるように挿入し、骨形成状態を確認した。これより、チタンメッシュを用いた群で骨形成の際の歯槽骨陥凹の程度は小さいことが確認された。これらより、アテロコラーゲンを用いたPRP移植を培養骨膜とチタンメッシュの共存下で行うことが、骨形成に対して有効であることが示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2012-10-10  

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