2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践能力育成のためのEQ加EBN教育方法と評価ツールの開発
Project/Area Number |
15592227
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
森田 孝子 信州大学, 医学部, 教授 (40345765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 章恵 信州大学, 医学部, 助教授 (50230389)
柳沢 節子 信州大学, 医学部, 助教授 (90200534)
畔上 真子 信州大学, 医学部, 助手 (40324272)
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Keywords | 看護実践力 / 看護技術 / 評価方法 / 教育方法 / EQ / EBN / 映像分析 |
Research Abstract |
この研究は、看護学専攻学生が卒業時に求められる能力、特に看護実践能力をいかに育成し、その質を保障して、臨床現場に継続できるかの仕組みづくりと獲得した看護技術の評価方法、理性と感性の教育方法と評価道具を開発しようとするものである。2年目の本年度は以下の内容について取り組んだ。 1)臨床現場が求める卒業時の看護実践能力に関する調査と看護教育者が考えている卒業時の看護技術の到達目標と到達度、学生自身が認識している基本的看護技術の到達状況についての全国調査の結果分析を行う。 昨年3月卒業の学生とその人たちを受け入れる臨床看護師、教師を対象としたため、平成16年3月〜4月に質問紙を回収した。部分的には2つの学会で発表したが、現在総合的に分析中である。 2)臨地実習で経験した看護技術提供場面を再現した映像を通した看護実践能力の分析。 [対象]研究に同意が得られた看護学専攻1年生 [方法]病院実習での受け持ち患者を通して経験した看護技術の中で、学生自身が上手くできなかったとした看護技術項目について再現し、ビデオ撮影した。自分で実践した基本的技術の映像を通して、感性とEBNの側面から参加学生と教師でディスカッションし、初回の検討をもとに再度技術を実践する方法を積み重ねている。 [結果]初年度は医療短卒業時学生を対象に実施した。本年は看護学専攻の学生を対象とした。 「映像を見て話し合うことでさまざまな気づきができ、正確で、効率性、安全、安楽の基本、患者の個別性について考えることができよい学習ができた。」というのが学生の主な反応である。学生が経験した事例に基づいた看護技術を再現し、参加者と教員で映像分析することは、学生に新たな気付きが生じる。それをグループでディスカッションし、検討することにより、看護技術を共有し、より正確で安全・安楽を踏まえた技術が実践できるようになることが確認された。 今後、事例をさらに蓄積して教員の関りとEQ育成、学生が獲得した看護技術の評価方法について検討したい。
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