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2004 Fiscal Year Annual Research Report

看護師の院内感染に対する意識と院内耐性菌の動向:医療低開発国と我が国の比較研究

Research Project

Project/Area Number 15592235
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

垣花 シゲ  琉球大学, 医学部, 教授 (50274890)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 植村 恵美子  琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
岩永 正明  琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00112384)
Keywords看護師の意識 / 院内感染 / 標準予防策 / 黄色ブドウ球菌 / 医療低開発国
Research Abstract

1、看護師の感染予防策実施状況の実態調査
平成15年(2003)は、ラオス国ビエンチャン市の2病院の看護師151名を対象に、院内感染に対する意識調査を実施した。調査対象者全員の院内感染の問題意識は高く、全員が手洗いを「重要」と考えていた。その結果をふまえて、平成16年(2004)は、同2病院の看護師17名を対象に、手洗い、マスク、グラブ、ガウンの実施状況の実態を調査した。標準予防策を基に観察したところ、手洗いの実施率は0〜60%(中央値18.3%)だった。手洗いを2回以上実施していた8名の内、全員に「不適切な手技」、6名に「短時間での実施」、5名に「不潔な拭き取り」、5名に「手洗い後の不潔面との接触」が観察された。マスク、グラブ、ガウンは必要な状況、実施回数とも僅かだった。手洗いの実施率が低く、ほとんどの者が不適切な手洗いであったことから、知識の不足、又は手洗いの設備・物品の不足が推測された。また、実施率の個人差が大きかったことから、看護師間の教育背景に差があることが考えられた。
2、黄色ブドウ球菌の分離とMRSAを含む耐性菌の検出
平成5年(1993)からラオスの黄色ブドウ球菌に注目してきたが、平成16年(2004)にMRSAは検出されなかった。しかしながら、当地においては、平成13年(2001)に初めてMRSA2株が分離され、平成14年(2002)には4株が分離された。平成14年の分離株のうち3株は、平成13年の株と同じ病院から分離され、遺伝子レベルで同一クローンと思われ、これはラオス国におけるMRSAの流行の初期段階を表していると思われる。今後も、引き続き注意深く監視を行う必要がある。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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