2003 Fiscal Year Annual Research Report
透析療法期にある糖尿病患者の自己概念に関わる看護師の援助に関する研究
Project/Area Number |
15592286
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
林 一美 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (30279905)
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Keywords | 透析療法期にある糖尿患者 / 自己概念 |
Research Abstract |
1.透析療法期にある糖尿病患者の自己概念に関するインタビューガイドの作成 自己概念についての国内外の文献検索を行い、自己概念に関するインタビューガイドを検討・作成した。 2.インタビューガイドに基づく予備調査 作成したインタビューガイドに従い、A県内施設の透析療法期にある糖尿病患者48歳〜75歳8名男女に面接調査した。 3.予備調査の内容分析 結果:インタビュー内容は、「病への取り組み」「医療者へおまかせ」「生への欲求」「他者と比較する」「透析を受け入れるきっかけ」「自分なりのできることを見つける」「楽しみや行動が狭められる」「透析継続のつらさ」「食への欲求」にまとめられた。これらのことから、透析療法期にある糖尿病患者の自己概念に関する援助としては、患者が自己像や生活の仕方を見出し、病へ取り組めるための援助、自己価値を取り戻し自己肯定できるための援助、自己拡張へ向ける援助、実践的知識の拡大への援助などについて示唆が得られた。 4.研究方法の修正 予備調査結果から、対象者の年齢や合併症の状態、透析経験年数が自己概念に影響していることがわかり、対象の病いのプロセスによって自己概念の内容が変化し、必要な援助も変化すると推察された。したがって、次年度からは発達段階を特定し、時間的経過を追いながら、自己概念の変化をとらえることが重要となると考える。
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