2004 Fiscal Year Annual Research Report
十代の人工妊娠中絶の予防教育モデルの開発に関する研究
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15592331
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
堀井 節子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (30290224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桝本 妙子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50290218)
福本 恵 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40290217)
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Keywords | 十代 / 人工妊娠中絶軽減 / 性教育モデル / 学校における性に関する教育・相談 / 高校生の性教育に関する意識 / 保護者の性教育に関する意識 / 質問紙調査 |
Research Abstract |
1.研究目的 十代の望まない妊娠を予防し、人工妊娠中絶軽減のための教育モデルを検討する。 2.研究方法 1)養護教諭を対象に、学校における性に関する教育・相談など質問紙調査を実施した。 2)高校生およびその保護者を対象に、学校における性教育に関する意識など質問紙調査を実施した。 3)2つの調査結果をふまえ、十代の人工妊娠中絶を軽減する性教育の展開について検討した。 3.結果 1)学校における性教育について、以下のことが明らかとなった。 (1)避妊に関する集団指導の実施率は42%である(2)養護教諭の71%は性に関する個別相談を行い、31%は妊娠した生徒に対応したことがある(3)在校生の望まない妊娠を予防するために、「養護教諭の個別相談強化(57%)」と「思春期保健に関する教職員の研修(52%)」が実現可能である。 2)高校生およびその保護者の性教育に関する意識について、以下のことが明らかとなった。 (1)高校生の男子90%・女子94%は避妊法を一つ以上知っているが、セックス経験者の中で「いつも避妊」は男子59%・女子54%である(2)高校生の56%は学校の性教育は役に立つと認識し、男女とも18%は「セックス」について知りたいとし、40%は「コンドームの無料配布」を希望している(3)母親の51%は男女交際や性について、子どもに話したことがある(4)母親のほぼ全員が学校で性教育をしてほしいと考え、教育内容は「エイズ」「妊娠」「避妊法」で、「わかりやすいパンフレットによる情報提供」を希望している。 4.考察 地域保健における思春期保健の重視という時代に、十代の人工妊娠中絶を軽減するためには、科学的根拠に基づいた性教育の実践と思春期保健活動のシステム化が課題である。解決策として、(1)十代のニーズを把握した上で、「望まない妊娠を予防できる」知識と技術が習得できる性教育の実施と評価(2)養護教諭や他の教職員の研修の実施と評価などが急務である。
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Research Products
(1 results)