2004 Fiscal Year Annual Research Report
在宅移行直後からの未熟児母子の育児支援モデル作成のための看護介入研究
Project/Area Number |
15592341
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (50265097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 たい子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
澤田 和美 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教授 (30328405)
岡光 基子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助手 (20285448)
斉藤 早香枝 筑波大学, 社会医学系, 講師 (50301916)
臼井 雅美 東京女子医科大学, 看護学部, 助教授 (50349776)
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Keywords | 未熟児母子 / 早期介入 / 在宅 / 育児支援 |
Research Abstract |
未熟児母子の育児支援モデル作成にあたり、未熟児と満期産児の母子相互作用を比較した。本研究では母子相互作用を測定するために、米国で開発された親子相互作用を観察・測定する尺度であるNCAST(Nursing Child Assessment Satellite Training)を用いた。対象は、研究協力を依頼し、承諾が得られた母親とその子どもで、4〜6ヵ月齢(平均月齢4.82±.99)の健常児24組(男児14名,女児10名)と、修正週数60週齢(平均月齢4.60ヵ月±.00)の未熟児21組(男児13名,女児8名)であった。なお、未熟児には、双胎2組と、品胎1組が含まれていた。出生順位は、健常児:第1子24組、未熟児:第1子16組,第2子3組,第3子1組,第4子1組であった。データは、対象母子の家庭訪問により収集した。母子の自然な状態での遊び場面と授乳場面をNCASTの手続きにそって、設定、実施してもらい、それをビデオ撮影した。遊び場面はNCATS(Nursing Child Assessment Teaching Scale)、授乳場面はNCAFS(Nursing Child Assessment Feeding Scale)を用いて、NCASTのライセンスを持つ研究者が観察、測定した。その結果、授乳場面の母子相互作用の総得点及び6下位尺度のうち3下位尺度(子どものCueに対する母親の感受性、子どもの出すCueの明瞭性、母親に対する子どもの反応性)において未熟児母子の得点が有意に低かった。しかし、遊び場面の母子相互作用の総得点に両群間の差はみられず、6下位尺度のうち1下位尺度(子どもの出すCueの明瞭性)においてのみ未熟児母子の得点が低かった。これらの結果から、未熟児がCueを明瞭に示さない傾向を踏まえ、母子相互作用の促進に向けた援助の必要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)