2015 Fiscal Year Annual Research Report
ASEAN共生時代の科学技術教員のためのリカレント教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
15H01768
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 教授 (90209057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 教授 (00224519)
山下 修一 千葉大学, 教育学部, 教授 (10272296)
木下 龍 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)
米田 千惠 千葉大学, 教育学部, 准教授 (20361404)
野村 純 千葉大学, 教育学部, 教授 (30252886)
中澤 潤 千葉大学, 教育学部, 教授 (40127676)
林 英子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40218590)
飯塚 正明 千葉大学, 教育学部, 教授 (40396669)
鶴岡 義彦 千葉大学, 教育学部, 教授 (80172063)
ホーン ベバリー 千葉大学, 教育学部, 准教授 (80595786)
山野 芳昭 千葉大学, 教育学部, 教授 (90134791)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教員養成 / リカレント教育 / 科学教育 / 国際協力 / グローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバルな視点を持って科学技術の諸教科を指導することのできる教員を養成するために、現職教員を対象としたリカレント教育プログラムを開発することを目的とするものである。これは、現職の科学技術系教員が最新の科学技術を体系的かつ体験的に理解し、グローバルな観点で科学技術教育を改革・実践することができる能力を習得するための科学教育システムを構築する試みと意義づけられる。さらに、科学技術教育の分野において、ASEANと日本とが協働して、人材の発掘と育成を行うための基盤作りでもある。 リカレント教育プログラムは,「教員ラボ」「生徒ラボ」「ASEANラボ」の3つの学習プログラムから構成されている。平成27 年度は,教員ラボの開発を中心に研究に取り組むとともに、生徒ラボ、ASEANラボの開発を円滑に進めるために、地域の教育委員会及びASEAN諸国との連携体制の構築に努める。 教員ラボのために開発された教材は、「オシロスコープを用いた音声信号の分析」「マイクに関連することがら」「示差走査熱量計(DSC)による熱測定の基本原理と身近な物質の熱測定」「Water Purification by Ozone Produced by Barrier Discharge」「Analysis of DNA」「Analysis of Protein」「野菜に含まれる色素実験」などであった。 ASEAN諸国との連携体制の構築に関しては、フィリピンのパンガシナ州立大学から3名の科学教育研究者を招き、フィリピンの中等科学教育改革等に関する講演会を開催した。さらに、フィリピンのサンカルロス大学附属中等学校において、「Matter in our surroundings」の試行授業を行った。そして、TWINCLE Joint Research Forumにおいて、本研究について発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績において述べたように、「教員ラボ」の開発については、当初の目的をおおむね達成することができた。また、ASEAN諸国との連携体制の構築に関しては、TWINCLEプログラムにおいて連携体制を構築してきたインドネシア、タイ、ベトナム、カンボジア等に加えて、新たにフィリピンの大学との連携体制を築くことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、リカレント教育プログラムの第2段階である「生徒ラボ」の開発を中心に研究に取り組む。 生徒ラボの開発にあたり重要なことは、生徒の興味・関心を喚起し、科学技術の魅力を感性的に訴えることのできるプログラムの内容と構成を追求することである。現職教員は、「教員ラボ」の体験を通して得た知見を活用し、学部から進学してきた院生等と協働して、科学技術の魅力を十分に生徒に伝えることのできるプログラムを開発する。 この開発過程において、現職教員は、「教員ラボ」の内容を「生徒ラボ」用に再構築することが求められる。この活動を通して、現職教員は、自ら学習し、伝えるという技術を向上させることが可能になると期待される。
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Remarks |
本研究は、グローバルな視点で科学技術に関する諸教科の教育を実践し、かつASEANと日本の持続的発展に寄与できる教員を養成するための現職教員リカレント大学院教育プログラムを構築することを目的としています。
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Research Products
(5 results)