2017 Fiscal Year Annual Research Report
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15H01888
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
周藤 芳幸 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70252202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 弥平 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00192542)
長田 年弘 筑波大学, 芸術系, 教授 (10294472)
師尾 晶子 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (10296329)
高橋 亮介 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
佐藤 昇 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (50548667)
大林 京子 (山花京子) 東海大学, 文学部, 准教授 (50594157)
田中 創 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50647906)
藤井 崇 関西学院大学, 文学部, 准教授 (50708683)
芳賀 京子 東北大学, 文学研究科, 教授 (80421840)
中野 智章 中部大学, 国際関係学部, 教授 (90469627)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地中海世界 / 知の伝達 / 比較史 / 口承 / 文字 / 図像 / 碑文 / エジプト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画は、古代地中海世界において前8世紀から後5世紀まで比類のない高文明が繁栄・持続した原因を、この世界における知の伝達メカニズムの複合性という観点から明らかにしようとするものである。この計画を実現するために、計画の3年目にあたる平成29年度には、古代地中海世界における知の継承とカノン化に関わる各種のメディアとそれらの相互作用について集中的な共同研究を行った。具体的には、公的弁論におけるレトリック、公文書と公的碑文、奉納碑や墓碑銘、ローマ時代の皇帝像などを具体的な分析対象として、それらがいかに互いに相関しながら知の継承とカノン化に貢献していたのかを考究した。また、このような問題意識を学界と共有するべく、日本西洋史学会第67回大会において、小シンポジウム「古代地中海世界における知の伝達の諸形態:口承・文字・図像」を開催し、広く意見交換を行った。なお、本研究計画の特色の一つは、古代ギリシア・ローマ史研究とエジプト史研究との連携にあるが、この点については、4月に公開シンポジウム「古代エジプトにおける在地社会とネットワーク」、10月にはベルリン自由大学のグループとともに国際ワークショップ「古代エジプト世界における宗教儀礼の斉一性と地域性」を開催している。さらに、平成29年度には、オイヴィン・ラッバス(オスロ大学)、ジャック・ペロー(モントリオール大学)、ヴィンセント・ガブリエルセン(コペンハーゲン大学)による講演会も開催し、国際的な視野に立った研究の遂行に務めた。その結果、これらの活動を通じて浮上した「記憶」と「想起」の問題をさらに深く追及するために、新たな研究の展開に向けた活動計画「古代地中海世界における知の動態と文化的記憶」を策定した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
古代地中海世界における知の伝達の諸形態を探るプロジェクトの一環としてエジプトで行っている現地調査の記録を、アーカイヴ化して国際学界に提供している。
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