2019 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な社会保障制度構築のための病院等施設サービス機能に関する総体的比較研究
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15H01920
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 智章 北海道大学, 大学院法学研究科, 特任教授 (90177460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 晋哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (50181730)
松本 勝明 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (80272300)
西田 和弘 岡山大学, 大学院法務研究科, 教授 (70284859)
松本 由美 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (90627689)
田中 伸至 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (80419332)
原田 啓一郎 駒澤大学, 法学部, 教授 (40348892)
片桐 由喜 小樽商科大学, 商学部, 教授 (80271732)
水島 郁子 大阪大学, 大学院高等司法研究科, 教授 (90299123)
川久保 寛 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (90706764)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療アクセス / 医療の質 / 医療・介護資源 / 適正配置 / 医療保障 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年を最終年度とする本研究において、研究成果として加藤智章編『世界の病院・介護施設』(法律文化社、2020年3月)を刊行した。本書は、人口高齢化や医療技術の進歩により医療費の増加が世界共通の大きな問題となっているという状況において、日本、ドイツ、フランス、韓国、イギリス、オーストラリアにおける医療・介護提供体制を、特に施設を中心に検討したものである。なかでも、日本・ドイツ・フランスについては、医療提供体制を医療の側面における病院と介護の側面における介護施設に分けて検討した点がひとつの特徴となっている。 本書の具体的な検討課題は、各国がいかなる医療提供体制のもとで、どのように医療の質を保証するとともに、医療アクセスを確保しているのかを明らかにすることである。医療費を抑制する一方、医療の質を担保し、医療アクセスを確保することは、一見矛盾する政策、両立しがたい政策を考えられる。しかし、生命・健康と密接に関連する医療問題は、サービスの質・量を落として費用を抑制することに結びつくものではない。各国が、この点について、どのような課題を抱え、いかなる対策を講じているかを検討した。 本研究に影響を与えるであろう働き方改革や外国人労働者受入れ問題に関する情報分析の結果、働き方改革に関連する複業労働者に労災適用の問題を除き、医療保障体制の根幹には大きな影響を与えないことが判明した。また、研究成果の公刊に併せて企画されていたフランスでのワークショップの開催(2020年3月)は、コロナ禍により中止となった。なお、本研究組織を引き継ぐ形で、健康保険法100周年を記念したシンポジウムが2022年に社会保障法学会で開催されることが決定した。これも、本研究の成果ということができる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(39 results)