2017 Fiscal Year Annual Research Report
Interorgan communication governing neuronal cell growth under distinct nutrient conditions
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15H02400
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上村 匡 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (80213396)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 器官形成 / 栄養 / 神経細胞 / 樹状突起 / 器官間相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
Low-yeast dietでのクラスIV da neuron(以下、クラスIV)の突起数増加表現型に注目し、引き続き、この表現型の原因となる栄養素、表現型を生み出す分子機構、そして、その生理学的な意義の3点から研究を推進した。クラスIVは侵害性の熱刺激などを感知して、特徴的な忌避行動を誘発する。侵害性熱刺激に対してクラス IVが特徴的な発火パターンを生成することを見いだし、そのメカニズムと忌避行動の惹起における意義を明らかにした(Onodera et al., 2017)。Low-yeast dietで発生させた個体では、クラスIVの発火パターンや熱刺激に対する個体の忌避行動が変化しているかどうかを調べるプラットフォームを整えた。 別のアプローチとして、栄養環境に関する情報を、神経系を含む全身の組織に伝える候補として脂肪体に注目した。脂肪体は脂肪を蓄積するのみならず、栄養状態に応じて体内にエネルギー代謝産物やホルモンを供給している。ショウジョウバエの脂肪体は、幼虫型と成虫型の2つに使い分けられている。幼虫型脂肪体の発生は詳しく調べられており、成虫が羽化して数日の間に細胞死を起こして組織から除かれる。一方、成虫型脂肪体については、その胚期や幼虫期における起源細胞や、変態期に起こると考えられる発生過程は未だによくわかっていない。本計画では、幼虫の栄養状態がどのように成虫での神経系の発達に寄与しているかにも注目しており、成虫型脂肪体の発生を理解することは個体史レベルでの代謝の観点から重要である。成虫型脂肪体を、その発生の早期からライブイメージングできる遺伝学的ツールを確立しつつあり、これを利用してその発生過程を調べることが可能になった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)