2015 Fiscal Year Annual Research Report
骨-疾患連関を基盤に骨折予防を健康寿命延伸に繋げる大規模コホートの長期追跡
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15H02526
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 裕規 近畿大学, 医学部, 講師 (10330797)
佐藤 裕保 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (10337115)
立木 隆広 近畿大学, 医学部, 助教 (10734650)
梶田 悦子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (50135373)
文 鐘聲 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50460960)
甲田 勝康 近畿大学, 医学部, 准教授 (60273182)
岡本 希 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70364057)
由良 晶子 近畿大学, 医学部, 講師 (80142595)
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)
玉置 淳子 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90326356)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨折 / 骨密度 / 糖尿病 / 心血管疾患 / 骨疾患連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
JPOS研究の対象地の内、沖縄県宮古島市と香川県さぬき市在住の対象者について、20年次追跡調査を以下の内容で実施した。(1) 受診者数と受診率:受診者はさぬき市314人、宮古島市218人で、受診率はそれぞれ69.2%と64.9%であった。 (2) 胸腰椎のデジタル画像撮影と新規椎体骨折の診断:Hologic社製QDR4500A車載型を用い、単一エネルギーX線吸収法で第4胸椎から第4腰椎側面をデジタル撮影し、半自動椎体計測ソフトにて各椎体の前縁高、後縁高、中央高を測定した。いずれかがbaseline時より20%以上減高し、かつMcCloskey-Kanis基準を満たす場合を骨折とし、新規骨折を把握した。 (3) 問診による新規臨床骨折の把握:問診で臨床骨折、すなわち、「痛みを伴い、医療機関でX線撮影を受けて医師によって診断された骨折」の追跡期間中の発生を把握した。 (4) 空腹時血糖、HbA1c測定による新規糖尿病の把握:Baselineで糖尿病の既往や治療歴のなかった者について、上記検査が陽性か糖尿病の治療歴が生じた場合を糖尿病新規発症とし、それを把握した。 (5) 未受診者対象の骨折、心血管疾患、要介護、死亡に関する郵送・電話調査:地域毎の調査終了後、未受診者に可及的速やかに調査票を送付し、未回答者には電話で聞き取りし、(2)と(3)、並びに要介護化と死亡を把握し、アウトカムの補完を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
9に述べたように、計画通り、2地域の対象者の調査を実施した。受診率は全体で67.3%で、20年間の追跡調査としては高いものと考えられる。また、骨折などのアウトカムについては未受信者調査を行い、アウトカムの把握率は92.0%の高率となった。 計画した検査はすべて完了し、必要なデータ解析も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度は3地域の20年次追跡調査を実施する。すでに調査対象市町とは打ち合わせを開始しており、調査日程もほぼ決定した。現在、調査に必要な人員の手配を進めており、27年度と同様に進捗させる予定である。
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Research Products
(1 results)