2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on conjugacy of auroral phenomena with high temporal resolution observations
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15H02628
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
門倉 昭 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (70185883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 泰信 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00362210)
山岸 久雄 国立極地研究所, その他部局等, 名誉教授 (20132714)
岡田 雅樹 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40270425)
田中 良昌 国立極地研究所, 研究教育系, 特任准教授 (50425766)
田口 真 立教大学, 理学部, 教授 (70236404)
尾崎 光紀 金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (70422649)
片岡 龍峰 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90462671)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 機器開発 / 海外観測 / オーロラ観測 / VLF波動観測 / 共役点観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度にチョルネス観測点に設置した全天高速オーロライメージャやフッサフェル観測点に設置した先端的VLF波動観測装置の自動運用を順調に実施した。チョルネス観測点では、プロトンオーロラスペクトログラフの自動運用も開始し、モニタリングデータ高時間分解能(20Hz)記録用新データロガーも設置した。また、チョルネス観測点から約56km離れたKarhollにあるCIAO(China-Iceland Aurora Observatory)周辺の電磁環境調査を行った。 アイスランドでの観測については、2017年9月16日~9月25日の期間に、4名が出張し、既設機器の保守作業の他に、チョルネス観測点にて、20Hzモニタリングデータ収録システムの新規設置、簡易型全天TVカメラの高感度機種への交換、VLF観測装置設置場所候補地の選定などを、フッサフェル観測点にて、大気電場観測装置の新規設置、簡易型全天TVカメラの高感度機種への交換などを実施した。 2018年3月~4月の期間に合計11晩、昭和基地とチョルネス観測点との間のオーロラ同時観測を実現出来た。特に3月17日には、オーロラブレークアップやそれに引き続く脈動オーロラなど活発なオーロラ活動について、共役性の高い同時オーロラ観測データを取得することが出来た。 「あらせ」衛星との同時観測機会が、2017年4月から2018年3月の間に毎月それぞれ、10, 4, 5, 5, 4, 5, 7, 8, 7, 10, 8, 8回あり、昭和基地のオーロラ光学観測との同時観測は、少なくとも9回実現することが出来た。また、MMS衛星との同時観測データや、「あらせ」衛星とMMS衛星両者との同時観測データなども取得することが出来た。 その他、昭和基地とアイスランド観測点における超高層モニタリングデータやオーロラ光学観測データのアーカイブ・公開を継続して行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、高速オーロライメージャ一式と、先端的VLF波動観測装置一式の継続運用と、もう1式のVLF装置の設置場所候補地の選定を行うことが出来た。また、本計画の主目的の1つである、ERG「あらせ」衛星やMMS衛星との共役点同時観測を実現することが出来、良質のデータを取得することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、チョルネス観測点近くのKarhollにあるCIAOの敷地内に2式目のVLF観測装置を設置することの承認を得るために、中国極地研究所と調整を行い、設置計画を進める。また、これまで設置・整備した観測機器を用いた昭和基地との間の共役点観測や、「あらせ」衛星や他の磁気圏衛星との同時共役点観測を行う。また、得られたデータのアーカイブと公開を進め、関連研究者との共同研究を進める。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] The ARASE (ERG) magnetic field investigation2018
Author(s)
Matsuoka, A., M. Teramoto, R. Nomura, M. Nosé, A. Fujimoto, Y.-M. Tanaka, M. Shinohara, T. Nagatsuma, K. Shiokawa, Y. Obana, Y. Miyoshi, M. Mita, T. Takashima, and I. Shinohara
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Journal Title
Earth Planets. Space
Volume: 70
Pages: 1-16
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] urrent status of Iceland-Syowa conjugate observation2017
Author(s)
Kadokura, A., Y. Tanaka, R. Kataoka, Uchida Herbert Akihito, M. Okada, Y. Ogawa, Y. Sato, M. Taguchi, M. Ozaki, K. Shiokawa, et al.
Organizer
地球電磁気・地球惑星圏学会第142回総会・講演会
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[Presentation] Atmospheric impacts of auroral electrons as observed by Arase satellite and ground-based observations at Syowa station2017
Author(s)
片岡龍峰, 内田ヘルベルト陽仁, 田中良昌, 西山尚典, 堤雅基, 小川泰信, 門倉昭,海老原祐輔, 三好由純, 塩川和夫, 細川敬祐,尾崎光紀, 他
Organizer
地球電磁気・地球惑星圏学会第142回総会・講演会
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[Presentation] あらせ衛星-地上連携観測で観測された孤立型サブストームの総合解析2017
Author(s)
田中良昌, 西山尚典, 門倉昭, 尾崎光紀,塩川和夫, 大山伸一郎, 能勢正仁, 長妻努,堤雅基, 西村耕司, 佐藤薫, 他
Organizer
地球電磁気・地球惑星圏学会第142回総会・講演会
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[Presentation] 脈動電子オーロラのあらせ衛星および地上観測の初期結果報告:コーラス波動が駆動源と考えられる脈動オーロラパッチの時空間解析2017
Author(s)
井上拓海, 井上智寛, 尾崎光紀, 八木谷聡, 海老原祐輔, 疋島充, 細川敬祐, 今村幸佑, 門倉昭, 笠羽康正, 笠原禎也,片岡龍峰, 他
Organizer
地球電磁気・地球惑星圏学会第142回総会・講演会
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[Presentation] コーラス波強度変動とアイスランドにおいて観測された脈動オーロラの明滅周期の比較2017
Author(s)
吹澤瑞貴, 坂野井健, 土屋史紀, 塩川和夫, 門倉昭, 田中良昌, 三好由純, 笠原禎也, 尾崎光紀, 松岡彩子,松田昇也, 疋島充
Organizer
地球電磁気・地球惑星圏学会第142回総会・講演会
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