2016 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚組織レベルの紫外線ゲノム毒性防衛応答の制御機構
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15H02815
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池畑 広伸 東北大学, 医学系研究科, 講師 (90250737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 隆史 東北大学, 医学系研究科, 講師 (70508308)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 紫外線 / 皮膚 / MIS応答 / Mrf2 / 突然変異 / アポトーシス / 活性酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
紫外線のゲノム毒性に対する皮膚組織レベルの防衛応答である変異誘発抑制(mutation induction suppression, MIS)応答の制御機構を解明するため、抗酸化ストレス応答を制御しているKEAP1-NRF2系に着目し、MIS応答時にはこの系が不活性化されて活性酸素(ROS)産生が増大し、アポトーシスが誘導されるというモデルを立て、その証明を目指して研究を行っている。昨年に引き続きNrf2欠損マウスではUVB照射後の皮膚におけるMIS応答が野生型マウスより有意に亢進しプラトー変異頻度が低下していることを例数を増やして確認したが、Keap1欠損マウスではknock-downホモマウス(kd/kd)だけでなくKeap1 kd/-マウスでもUVB照射後のMIS応答に野生型との有意差は認められず、プラトー変異頻度に変化は見られなかった。そこでこれまでの「低線量紫外線では発生した低レベルROSに対して活性化したNRF2抗酸化応答が対抗し炎症・アポトーシスの発生を抑制するが、高線量では高レベルのROSに対応しきれなくなりNRF2抗酸化系が不活化されROS産生が急激に増大してアポトーシスが誘導される」という仮説を見直すことにした。そのためにまずUVB照射後のMIS応答時の遺伝子発現解析を行い、MIS誘導条件下で変動する因子を詳細に検索・同定することにした。現在そのためMIS応答時の皮膚表皮におけるトランスクリプトーム解析に向け準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
想定していた仮説を再検討するために新たな解析法を検討しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
MIS応答に伴う遺伝子発現変化を網羅的に解析し、皮膚表皮におけるUVB照射後のMIS応答機構モデルを再検討する。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Characterization of three major cysteine sensors of Keap1 in stress response.2016
Author(s)
T. Suzuki, R. Saito, K. Hiramoto, S. Asami, E. Naganuma, H. Suda, T. Iso, H. Yamamoto, M. Morita, L. Baird, Y. Furusawa, T. Negishi, M. Ichinose, M. Yamamoto
Organizer
The 9th International Conference on the Biology, Chemistry, and Therapeutic Applications of Nitric Oxide
Place of Presentation
仙台国際センター(仙台市)
Year and Date
2016-05-20 – 2016-05-22
Int'l Joint Research / Invited