2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H02880
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
渡邊 朗子 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (80286632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 直樹 高崎健康福祉大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50383146)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 知的生産性 / 環境デザイン / 脳科学 / 高齢者 / 色彩 / 情報処理活動 / 脳活動計測 / 空間の大きさ |
Outline of Annual Research Achievements |
知的生産性研究委員会(国土交通省)では、人の知的活動を「情報処理」「知識処理」「知識創造」の3つの階層に分類している。本研究では、個人の知的活動のなかでも特に「情報処理」および「知識創造」の知的活動において、どのような物的環境デザインが個人の知的活動を活性化させるのか、特に物的環境を構成する色彩及び空間の大きさ、形態などに着目し、研究を行う。そして、その研究手法として、脳血流測定装置による脳活動計測手法を取り入れる。従って本研究では、被験者へのアンケート調査による評価と脳内の知的活動、特に情報処理および知識創造に着目して測定を行い、その結果をもとに分析・考察し、個人の知的活動を支援する物的環境デザインの要素について明らかにすることを目的としている。当該年度(H27年)は、主に個人の情報処理による知的活動を支援する環境とはどのようなデザインが好ましいのか、空間を構成する物的環境の1)色彩、2)空間の大きさに着目して研究を行った。実験研究は、日本国内で行い、被験者は、成人男性、成人女性に加え、高齢者男性、高齢者女性を対象とした。本研究では被験者へのアンケートによる主観的印象評価調査、疲労状況評価調査に加えて、光トポグラフィを用いた脳活動計測の手法を用いることで、生体情報を用いてより科学的な研究データに基づく検証を行い、どのような物的環境のデザイン要素が人の知的活動を活性化させるのか、について明らかにした。具体的に行った実験の項目は以下の通りである。 1)成人と高齢者を対象とした個人の知的活動(情報処理)を支援する色彩環境に関する実験2)成人を対象とした個人の知的活動(情報処理)を支援する空間の大きさに関する実験 当該年度の研究成果は、日本建築学会、日本インテリア学会などの論文(査読付)や学会大会などで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度(H27年度)は、計画していた下記の実験を実施したからである。
1)成人と高齢者を対象とした個人の知的活動(情報処理)を支援する色彩環境に関する実験 2)成人を対象とした個人の知的活動(情報処理)を支援する空間の大きさに関する実験
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究計画に沿って、成人を対象とした個人の知的活動(情報処理、知識創造)を支援する空間の形態に関する実験、成人を対象とした個人の知的活動(情報処理)を支援する環境と作業時間に関する実験、成人を対象とした個人の知的活動(知識創造)を支援する色彩環境に関する実験、成人を対象とした協同作業による知的活動(知識創造)を支援する環境に関する実験などを行っていく予定である。
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Research Products
(4 results)