2015 Fiscal Year Annual Research Report
デカルトの科学文献翻訳注解及び近世初期における学知の流通に関する多角的研究
| Project/Area Number |
15H03152
|
|---|
| Research Institution | University of Yamanashi |
|---|
Principal Investigator |
香川 知晶 山梨大学, 総合研究部, 教授 (70224342)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 伸夫 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20219588)
竹田 扇 山梨大学, 総合研究部, 教授 (20272429)
但馬 亨 四日市大学, 関孝和数学研究所, 研究員 (30636246)
澤井 直 順天堂大学, 医学部, 助教 (40407268)
武田 裕紀 追手門学院大学, 基盤教育機構, 教授 (50351721)
池田 真治 富山大学, 人文学部, 准教授 (70634012)
坂井 建雄 順天堂大学, 医学部, 教授 (90114488)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | デカルト哲学 / 近世科学史 / 近世医学史 / 近世数学史 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
医学部門と数学・自然学部門の二班体制をとって研究を進めており、それぞれ担当の翻訳作業は順調に進捗している。
まず医学部門では第1回研究会を5月16日（東京）に開催し、デカルトの医学関係文書の翻訳作業の手続きを確認した。その話し合いを受け、研究代表者の香川は研究協力者の山田弘明とともに5月末にパリで開催されたデカルト学会に参加し、デカルト医学研究の第一人者アニー・ビトボル＝エスペリエース女史（パリ・デカルト研究所）を日本へ招聘することとし、快諾をえた。同女史子は9月に来日され、医学部門の第2回研究会（9月11日）に参加された。女史とはその後も頻繁にメールのやり取りを行い、翻訳への助言を得た。その結果、予定していたデカルトの医学関係の論著の翻訳はすでに終了し、本部門の研究分担者・協力者による相互チェックの作業もほぼ完了した。最終的な調整を経て、本年中に成果を刊行する予定である。
また武田が指揮を執り研究を進めている数学・自然学部門では、9月13日（東京）に編集者も交え、第1回研究会を行い、関連文献の翻訳と研究の基本的方向を確認し、その確認事項をもとに各研究分担者が作業を遂行することとした。それとともに、ストラスブール大学のフレデリック・デカルト・ビュゾン教授を2016年度に招聘することとして、具体的な打ち合わせを研究協力者の山田に依頼することとした（山田は1月に渡仏し、その任に当たった）。当部門の進捗状況は翌3月20日（大阪）の第2回研究会で確認した。本部門では当初計画よりも順調に作業が進行しており、各分担者が担当する翻訳の第一稿作成はすべて完了している。第2回研究会では、特に数学関連の記号の扱い等については技術的な対応の難しさを克服するための手順についても相互に確認し、今後の翻訳・研究の精錬に向けた作業手順を確認した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
医学部門が担当している翻訳は新しいデカルト全集で医学関係の著作の翻訳校訂を担当しているアニー・ビトボル＝エスペリエース女史との綿密な打ち合わせの下で作業を進め、当初の予定通り、訳稿を最終的な相互検討する段階に入っており、本年中にも刊行できるところまできている。
また数学・自然学部門が担当している翻訳については、当初の予定よりも早く、全体の第一草稿を作成することができた。特に数学関係では特殊な記号が頻出することもあって、技術的な対応の難しさもあるが、ほぼ問題のない形で対処する見通しが立てられた。
医学部門の研究班の作業は計画通りに進行しているが、後者の数学・自然学関係の研究班は予想よりも早く進捗しており、当初の計画よりも進展していると判断した。
|
| Strategy for Future Research Activity |
医学部門では最終的な出版が遺漏なき形で実現するように努めることが目標となる。そのため、いままで以上に緊密な相互チェック体制をとり、作業を進める予定である。
数学・自然学部門ではすでに完成している翻訳の第一草稿を相互に検討していくことが課題となる。また、デカルト哲学のこの分野で近年大きな業績をあげているストラスブール大学のフレデリック・ド・ビュゾン教授を2016年9月に招聘し、講演会・研究会を開催することになっており、同教授との綿密な研究協力体制を構築することでデカルト解釈を深化させ、翻訳にもその成果を反映させたいと考えている。
|
Research Products
(25 results)
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] TRPV4 regulates the integrity of the blood-cerebrospinal fluid barrier and modulates transepithelial protein transport2015
Author(s)
Narita, K., Sasamoto, S., Koizumi, S. Okazaki,S., Nakamura, H., Inoue, T. and Takeda, S.
-
Journal Title
FASEB.J.
Volume: 29
Pages: 2247-59
Peer Reviewed
-
-
[Journal Article] Modulation of primary cilia length melanin-concentrating hormone receptor 1.2015
Author(s)
Hamamoto, A., Yamato, S., Katoh, Y., Nakayama, K., Yoshimura, K., Takeda, S., Kobayashi, Y. and Saito, Y.
-
Journal Title
Cell Signal.
Volume: 28
Pages: 572-84
DOI
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
