2018 Fiscal Year Annual Research Report
再興・布教から霊場化へ―増吽関連の寺院経蔵調査を中心に―
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15H03181
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中山 一麿 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (10420415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 博志 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50224259)
伊藤 聡 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (90344829)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 寺院調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
主となる覚城院では、これまでの写本調査に加えて、版本の調査ペースを上げる為、院生等の増員を計った。また、美術系の調査も開始すべく、過去の目録と現物の突合作業を終え、新たに情報の追加と撮影を行う準備が整っている。さらに文書関係の調査も本格的に開始し、その目録化を開始している。如上の調査を行う為に、年度中に6人の研究者が新たに調査メンバーとして加わり、研究組織の拡充にも繋がっている。 その他の寺院として、西福寺・高幡不動尊金剛寺では、蔵書全体の目録作成を進めており、主たる研究テーマである神道玉水流聖教以外の典籍も整理を行っている。地蔵寺では蓮體自筆を含む写本群の調査を開始した。未だ数箱の虫払い、および番号付け作業に留まるが、今後の調査方針と研究方向がある程度定まったことにより、順次作業に入る準備が整った。安住院では長年の懸案であった別置版本の整理を行った。納屋より全典籍の運び出しと箱の詰め替えを行い、蔵へと移管した。と同時に書目の入力も行った。木山寺は今年度は組織調査は行えなかったが、少人数によって、蔵内の配置換えを行い、今後の作業効率を高める処置を施した。本年度は新たに正楽寺(備前市)の予備調査を開始した。蔵内の現存典籍の概数・状態などを確認すると共に、住職を中心に僧侶の方々に、目録化の作業指導を行い、典籍番号の付加と外題入力の基礎作業を行っていただいている。国分寺(備中)では、院生をはじめとする若手研究者への調査講習を行い、奥書を含めた目録作成の実践指導を行いつつ、蔵書目録の作成につなげている。 以上の活動を通して、11月には「第2回覚城院聖教調査進捗報告会」を開催し5名による研究発表を行った。また、次年度より刊行予定の「寺院文献資料学の新展開」の企画会議や執筆を一年を通して行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)