2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Red-seals Ships in the Asian Settings: State Letters and Envoys Sent To And From Japan in the Sixteenth and the Seventeenth Centuries
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15H03236
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮田 隆志 新潟大学, 現代社会文化研究科, 研究員 (20512247)
橋本 雄 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (50416559)
岡本 真 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50634036)
彭 浩 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (80779372)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 対外関係 / 国書 / 外交 / 東南アジア / 東アジア / 使節 / 華夷秩序 / 通航管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、国書だけでなく、パスあるいは通航証(今日でいうパスポート、異国渡海朱印状もその一類型である)による通航管理をも検討した。 具体的な活動な下記の通り。 ○2016年8月31日、9月1日に中華民国台北市中央研究院で開催された国際会議に、松方冬子が出席し報告"Countries for Commercial Relations (Tsusho-no-Kuni 通商国):The Tokugawa Struggle to Control Chinese in Japan"を行った。○2016年10月に、当朱印船科研メンバー3名および ロナルド・トビ氏の4名にて、函館・江差・上ノ国・松前巡検を行った。○2016年12月9~11日、東京大学東洋文化研究所において、Global History Collaborative 主催のワークショップTowards a Transcultural History of Diplomacyが開催され、松方が基調講演を行い、本科研メンバーも参加した。○2017年2月17日~22日、科研メンバー5名がタイで史跡調査を行ない、バンコク、アユタヤ、ロッブリーを訪れた。チュラロンコン大学の研究者との交流も行った。○2017年3月5日-9日、当科研のメンバー3名にて韓国巡検を行い、ソウル、釜山を訪れた。ソウル大学校、東亜大学校の研究者との交流も行った。○2017年3月13日-18日、科研メンバーが台湾(中華民国台北市)中央研究院で史料調査を行った。○2017年3月26~27日、京都大学人文科学研究所において、第8回朱印船科研研究会を開催した。 ○その他、謝金による外国語史料の翻刻、翻訳も進めた。 なお、当科研は、鹿島学術振興財団からも研究助成を受けている。活動の全貌については、科研ホームページを参照されたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2016年度は鹿島財団の助成金も合わせ、合計3回の研究会を行い、また現地調査も積極的に行うことによって十分な意見交換ができ、成果としての論文執筆に向けて各々の立ち位置が定まってきた。外交文書の一覧表作成についても、作業を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度には、2回の研究会開催、対馬現地調査、台湾中央研究院における追加の史料調査を行う予定である。年度内に、論文を仕上げ、研究成果公開促進費(学術図書)の申請を企図している。
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Research Products
(13 results)