2018 Fiscal Year Annual Research Report
A multidisciplinary study on the network formation of the first term Japan studies in the modern era and the development of culture and society
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15H03242
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
根岸 茂夫 國學院大學, 文学部, 教授 (30208285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一戸 渉 慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 准教授 (20597736)
古相 正美 中村学園大学, 教育学部, 教授 (30268966)
岩橋 清美 国文学研究資料館, 古典籍共同研究事業センター, 特任准教授 (50749653)
白石 愛 東京大学, 総合研究博物館, 特任助教 (60431839)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国学 / 荷田春満 / 歴史学 / 神道史 / 文学 / 日本語学 / 法制史 / 史料学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、前期国学の研究と近世の文化・社会・政治の人的ネットワークに注目して、18世紀の近世社会を総合的に考察した。とくに国学の鼻祖と称される荷田春満の動向を中心に、今まで不明確であった前期国学の始点となる契沖と春満との関係を明らかにした。また、荷田春満が享保期の文教政策と深く関係しており、当時の儒学者たちと深い関係を持ち、彼らの学校設立の動きに啓発されながら、春満が創学校啓を提出していった過程を明らかにできた。近世中期に、前期国学が成立していく過程を近世の政治・文化・社会の中で位置付けた。その後、養子荷田在満を中心に、神道学・歴史学・文学・日本語学・日本法制史の基礎を築いていく過程を明確にできた。そして、春満の弟である信名日記を解読しながら一覧を作成して、2,194名に上る人名と、284の寺社を抽出し、従来不明瞭であった春満周辺の人的ネットワークを示すことができた。ネットワーク一覧は、今後の研究の推進・発展のために報告書で公開した。研究の過程で、東羽倉家文書の原典を調査し、紙質や筆跡の加除・後補までも丁寧に検討を加えることにより、現在流布のテキストも多く訂正できた。東羽倉家文書に加えて、伏見稲荷大社の西羽倉家文書、京都府総合資料館所蔵の大西家文書などを調査し、今後、さらに総合的な研究を発展させる基礎的な史料を構築した。その他、伏見稲荷の社家や周辺の地域の動向を考察し、信名の孫にあたる信郷の日記や文芸史料の検討から、和歌を中心とした文芸活動、日記に見えるオーロラの記事から天文学に繋がる研究もでき、人文科学系だけでなく多方面の学問への貢献にも繋がった。一方、公開研究集会を開催し、他の神道思想史、文化史の研究者との交流を重ねた。この研究をさらに発展させながら、各方面へ貢献する資料を作り上げ、近世中期の総合的な人文学としての国学の位置づけを一層明確にしていきたい。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)